浜松市は、国土交通省が進める三遠南信自動車道整備に関連し、国道152号の現道を利用した拡幅などを計画している。2016年度はルート選定について協議を進めるとともに、道路の用地測量などに着手する意向だ。
三遠南信自動車道の延伸区間は、天竜区の佐久間町〜水窪北をつなぐ延長21`。このうち、佐久間インターチェンジ(IC)〜水窪ICまでの延長14`を国土交通省が新設し、水窪北ICまでの延長7`は市が国道152号の現道改良を行う。
国道152号の道路改良は、山間地の縦断勾配を緩やかにするため、現道沿いを流れる扇川を蛇行して跨ぐ線形とする計画。16年度は、ルート選定の協議を進めるとともに道路の詳細設計を基に用地測量に着手する。また、翁川の改修などについて静岡県と河川協議を本格化する。
翁川を跨ぐため、14カ所程度に河川を跨ぐ橋梁を新設する必要があり、架設場所などを検討する橋梁予備設計を3月に委託した。9月末を納期に進め、16年度は一部で詳細設計に着手する。設計の中で構造や橋長、今後の工事スケジュールなどを決めていく。工事は橋梁下部工、切り土と盛り土などの抜開工を皮切りに実施する考えだ。
市は、16年度当初予算に用地取得に向けた測量や道路・橋梁の詳細設計費などとして、6億4800万円を計上している。
扇川の流下能力を低下させない工法検討などを長大静岡事務所(静岡市葵区)、道路の詳細設計はフジヤマ(浜松市中区)と不二総合コンサルタント(浜松市北区)が担当した。
提供:建通新聞社
(2016/4/27)
建通新聞社 静岡支社