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建通新聞社四国
2016/04/26

【高知】一般競争で11月頃公告 県林業振興・環境部

高知県林業振興・環境部は、林業学校の校舎を建設するため、12月の着工を目指し一般競争を公告する予定。現段階では11月ごろの公告が見込まれるが、できるだけ前倒して発注したい意向で、実施設計の進捗状況によっては、公告時期が早まる可能性がある。建築主体と電気設備、機械設備は分離する。担当の森づくり推進課が電子入札システムの契約機関に入っていないため、現状では紙入札となる可能性が高い。
 基本設計が完了した段階での規模は、CLTを利用した木造2階建て延べ1410平方b。いくつかの棟に分かれており、それぞれの床面積は、CLT棟が854平方b、耐火棟が94平方b、在来工法棟が301平方b、キャノピー棟が159平方bなどとなっている。施設整備案の段階で盛り込まれた短期、基礎、専攻課程の各教室、多目的実習室、教職員室、講義準備室、パソコンルームなどを配置するほか、基本設計の中で洗い場やかっぱを干す場所が追加された。今後、実施設計で詳細を詰めていく。
 建設地は、香美市土佐山田町大平の森林総合センター敷地内で、親水公園の西側。基本設計と実施設計は細木建築研究所(高知市)が担当。
 また、校舎建設に合わせ、天候に左右されずに技能講習が可能な施設として、大型実習棟を建設する。規模は鉄骨造平屋420平方bを想定。5月に地質調査、11月に実施設計を外注し、2017年6月に建築工事を発注する予定。建設地は森林総合センターの屋外練習場に隣接した場所。
 16年度当初予算には、校舎の実施設計、大型実習棟の地質調査と実施設計を盛り込んだ設計等委託料に4590万円、校舎の新設工事費などに2億6409万円を計上し、17年度の債務負担行為として4億0076万円を設定した。大型実習棟の建設工事費は含まれていない。
 林業学校は、全国一の森林率を誇る高知県の豊かな森林資源を余すことなく活用し、林業振興や地域経済の活性化するために林業の担い手確保が急務であるとの観点から、高度で専門的な職業能力を持つ人材を育成するために整備される。15年4月に森林総合センターの既存施設を活用して一部開校し、短期課程や基礎課程の講習を行っている。新校舎と大型実習棟が完成後の18年4月から専攻課程の森林管理コース、林業技術コース、木造設計コースを設置し、本格開校となる。

提供:建通新聞社