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建通新聞社(神奈川)
2016/04/26

【神奈川】川崎市 整開保等見直し 来年3月都計決定 南武線連立や羽田連絡道路 10年以内に整備・都決 

 川崎市は4月21日に「都市計画区域の整備、開発および保全の方針」(整開保)などの見直し内容の素案を、市議会まちづくり委員会に説明した。都市施設の整備や市街地開発事業に関する方針では、国道357号線、羽田連絡道路、JR南武線の連続立体交差事業などをおおむね10年以内に整備(都市計画決定を含む)を予定する主要な施設に設定した。見直し内容については5月に説明会と縦覧を行い、2017年3月の都市計画決定を目指す。
 「整開保」などの見直しは▽整開保▽都市再開発の方針▽住宅市街地の開発整備の方針▽防災街区整備方針▽区域区分―を対象としたもの。このうち整開保は、広域的・根幹的な都市計画についての基本方針で、県から川崎市に都市計画決定権限が移譲されたため、今回初めて市が主体的に見直す。
 都市再開発の方針の見直しでは、1号市街地には新百合ケ丘駅周辺地区を追加して14地区(約3245f)に変更。整備促進地区には塩浜3丁目周辺地区を、2号再開発促進地区には鷺沼駅周辺地区と宮前平駅周辺地区を、それぞれ加える。
 住宅市街地の開発整備の方針では、重点地区に幸町周辺地区を追加する一方で、想定した住宅の整備がほぼ完了した万福寺地区などを廃止する。
 この他に「防災街区整備の方針」を新たに定めるとともに、防災再開発促進地区として小田周辺地区(小田2、3丁目他)と幸町周辺地区(幸町3丁目他)を選定する。また、防災公共施設には都市計画道路富士見鶴見駅線、都市計画公園小田公園を指定する。
 川崎市は都市計画区域の整備、開発および保全の方針(整開保)などの見直し素案について、市民を対象とした説明会を5月19日に麻生区役所で、22日に市役所第4庁舎で、24日に川崎市総合福祉センターで開く。また5月20日から6月7日まで素案の縦覧を行う。公述の申し出があった場合は7月16日と23日に公聴会を開く。
 提供:建通新聞社