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西日本建設新聞社
2016/04/26

【熊本】「県内建設業 心を一つに」(熊本県建設業協会・橋口光コ氏)

 警察、自衛隊、テックフォースなど国の対応の早さに驚いた。人命救助とライフラインの確保が一番先だ。テックフォースは、北陸、中部、関東、近畿、四国、九州と全国の地整がマンパワーで入ってきて、構造物関係をチェックしている。これまでの災害とは国の対応が違う。肌感覚で凄いと感じている。要請を待たずに来ているようだ。
 南阿蘇村立野地区の国道57号崖崩れへの対応は、18日に熊本河川国道事務所から協会本部に依頼があり、地元企業で出来るということで、5時間後には重機を入れた。まずは応急復旧だけになると思う。本格的な復旧については、九電、JR(豊肥本線)、国交省(57号)、県(阿蘇大橋)、南阿蘇村、環境省(国立公園内)など関係機関との調整が必要で、相当時間がかかるのではないだろうか。
 県に対しても「県内業者で対応できることは全て県内業者でやります」ということを要請し、理解を得ている。
 被災していない地域の支部会員は、被災地域の業者と心を一つにして、復旧に携わって頂きたい。被災した会員の方々は相当、疲れている。被災者の気持ちになって応援していただきたい。ここが一番大事なところだと思う。そうしないと組織として動けないようになる。協会の職員もかなり疲れ果てている。3日間は24時間体制、不眠不休で情報収集にあたっていた。震災前日から風呂にも入っていない。
 組織だから一体感を持って取り組んでほしい。

提供:西日本建設新聞社