国土交通省新丸山ダム工事事務所は、2016年度の事業概要を公表した。16年度の事業費は31億3000万円。15年度に比べて54・9%増、金額にして11・1億円増額している。主な事業として、ダム本体の前段工事となる転流工に着手する。
転流工は川の水を迂回(うかい)させるために施工する施設。新丸山ダムは既設丸山ダムの機能を維持したまま施工するため、上流側にゲートを設置する構造となっている。掘削は上・下流側両方から進める計画だ。
このほか、道路整備では付け替え道路の県道井尻八百津線の未整備区間約1`、国道418号の未整備区間約3・5`の整備を進めるとともに、県道大西瑞浪線の用地調査を計画している。整備率は付け替え道路、工事用道路合わせて約80%となっている。
新丸山ダムは、木曽川中流部に位置する既設丸山ダムの下流側に堤体を20・2b嵩上げして建設する。発電量や洪水調節能力を高めるとともに、洪水被害から人々の暮らしを守る。
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建通新聞社