日本工業経済新聞社(山梨)
2016/04/25
【山梨】県企業局が新規発電調査
県企業局は、2016年度の重点施策をまとめた。電気事業では保川などの新規水力発電地点の調査、天科水力発電所の改修工事などを、地域振興事業では「丘の公園」(北杜市)のあり方について検討する。
低炭素社会の実現や自立・分散型エネルギー社会の構築に向けて、小水力発電などの開発や再生可能エネルギーの安定利用など「グリーン・イノベーション」を推進する。
新規水力発電開発調査では、保川地点の現地調査や関係機関協議、他の開発地点の調査を行う。小水力発電所では、重川発電所建設工事や他開発地点の調査を推進する。米倉山における電力貯蔵技術では、上半期から短周期蓄電システムについて、下半期からは中周期蓄電システムについて実証研究を進める。
電気事業や温泉事業、地域振興事業の基盤強化にも取り組む。
電気事業では、既存の水力発電所の改良や修繕として天科発電所の改修工事および増出力を、17年6月完成へ向けて推進する。石和温泉給湯施設では安定供給を継続。「丘の公園」については、内部および外部委員会において、指定管理期間終了後のあり方を協議する。
そのほか、県営水力発電所で発電した安価な電力を県内企業などへ供給する「やまなしパワー」では、既存企業について、一次募集企業へ4月から、二次募集企業へ6月から電力供給を開始する。新規・経営拡大企業への供給も受け付ける。「やまなしパワー」による電力供給目標は年間4億7000万KWh。