西川一誠福井県知事と古田肇岐阜県知事は22日、敦賀市の敦賀観光ホテルで知事懇談会を行い、中部縦貫自動車道と国道417号冠山峠道路の整備促進を図るため、両県がともに国に対し要請活動を実施していく認識で一致した。
冒頭、西川知事は北陸新幹線敦賀開業、中部縦貫自動車道開通に向け3月に策定した「福井県高速交通開通アクション・プログラム」を挙げ、「両県が連携して開通が遅れている地域で工事の進行が図られることを期待している」などとあいさつ。
これに対し、古田知事は「北陸新幹線敦賀延伸を一つの節目として中部縦貫自動車道の岐阜県側での工事を鋭意進めたい」と応じた。
懇談では、西川知事が福井市から長野県松本市までを結ぶ高規格幹線道路「中部縦貫自動車道」に関し、未開通区間(福井県=大野〜油坂間、岐阜県=高山〜平湯間)の早期整備を図るため、両県がともに国に対して要請活動を実施することを提案し、古田知事もこれに同調した。なお、大野〜油坂間は22(平成34)年度までの全線開通を要請中。
さらに、冠山峠道路(池田町〜岐阜県揖斐川町)については22(平成34)年度までの完成を目指し、両県が連携して整備促進と予算の確保について関係機関に要請活動を行うことも確認した。