宇佐・高田・国東広域事務組合(管理者・是永修治宇佐市長)は21日、宇佐市西大堀に建設する、宇佐・高田・国東広域ごみ処理施設整備・運営事業を、予定価格267億4100万円(消費税、地方税額を含む)で公告した。開札は11月17日。32年3月からの稼働を目指す。
事業概要は、3市から排出される一般廃棄物などの処理や、焼却処理の際に出る余熱利用発電やリサイクル施設を運営し、環境負荷を軽減する、エネルギー回収型廃棄物処理と、不燃ごみ、缶、ビンなどを再生処理するマテリアルリサイクル推進施設を建設。20年1ヵ月間にわたり、運営や維持管理を行う。
主な施設は、@エネルギー回収型廃棄物処理施設(焼却能力115d/日)Aマテリアルリサイクル推進施設(不燃ゴミ破砕・選別処理5・7d/日、スチール缶・アルミ缶選別処理1d/日、ガラス類・ビン類選別処理2・2d/日、ペットボトル選別処理0・5d/日)。
建設期間は契約締結日の翌日から32年2月29日まで、運営期間は32年3月1日から52年3月31日まで。
事業方式は、民間事業者が設計・施工・運営に当たるDBO方式とする。民間事業者の業務の範囲は、@建設工事(設計・本体工事)A運営業務(受付・運転・用役・維持・余熱利用・焼却灰施設・情報の各管理)B主灰運搬業務C主灰資源化業務―など。
同事務組合のゴミ処理施設は、当初西大堀地区に隣接する松崎地区に計画していたが、地元の反対で立ち消え。このため組合は、新たな建設候補地を宇佐市内の他の自治区から公募する県内初の方法を採用。応募した同市立石地区に建設することにしたが、住民の反対で辞退。再公募で決めた同市乙女新田地区も、住民の反対で辞退し、再々公募で26年11月、やっと西大堀地区に決定した経緯がある。
提供:
大分建設新聞社