日本工業経済新聞社(山梨)
2016/04/22
【山梨】中部横断道など整備推進/県重点施策
県県土整備部は、2016年度の重点施策(ダイナミック・アクション2016)を後藤斎知事へ提出した。施策は5項目。@高速道路などや県内道路ネットワークの整備推進A甲府駅南口周辺地域の再整備B防災減災のための公共土木施設の整備と長寿命化の推進C山梨サイクルネット構想の推進D空き家対策の推進―に取り組む。
道路では、到達目標として@中部横断自動車道の長坂以北の整備計画区間への早期格上げA中部横断自動車道の増穂以南の整備促進B中央自動車道小仏トンネル付近渋滞対策事業の促進(上り線整備、下り線事業化)C国道138号須走道路、御殿場バイパスの整備促進D地域高規格道路や高速道路へのアクセス道路の推進―を掲げた。
具体的な取り組みとしては、期成同盟会などの要望活動、新山梨環状道路東部区間の整備などを推進する。
甲府駅南口では、駅前広場や平和通りの再整備を進めるとともに、甲府城南側エリア整備実施計画を甲府市と共同で検討し、下半期に策定する。
公共土木施設については、洪水被害防止への河川整備、土砂災害を防ぐ砂防施設整備、緊急輸送道路の15m以上の橋梁や跨線橋・跨道橋の耐震化、下水道管路とマンホール接続部の可とう化などを推進する。具体的には、鎌田川や藤川などの改修、下部川や八ツ沢などの砂防事業、橋梁耐震補強工事、下水道管渠耐震工事などを実施する。
サイクルネット構想では、富士北麓地域において下半期から路面表示や案内サインなどのハード整備を行う。また、自転車利用の社会実験へ向けた協議会の設置および民間事業による事業化検討などを推進する。
空き家対策では、市町村による実態調査への補助、空き家対策市町村連絡調整会議を活用した情報提供や技術的助言などを行う。