大阪府寝屋川水系改修工営所は、寝屋川北部地下河川の整備で、鶴見立坑〜城北立坑区間(鶴見調節池)の早期着工を目指し、都市計画変更や大深度地下使用認可申請などの手続きを進める。2016年度は、関連の詳細設計を外注する予定だ。
寝屋川北部地下河川の工事未着手区間は、鶴見立坑〜城北立坑間(内径9b、延長1778b、貯水量12万立方b、鶴見調節池)、城北立坑〜排水機場間(内径11・5b、延長2905b、貯水量30万立方b、都島調節池)の延長4684b。
同区間では基本的に、都市計画道路下に大深度を使用して施工する。大深度区間は、大阪内環状線(国道479号)から最下流部の排水機場までの延長3549b(内径9b延長約643b、内径11・5b延長2905b)となっている。
既設の鶴見立坑から大深度地下使用法適用区間に入る内環状線までの延長約1200bについては、急勾配区間となる。府では同区間および城北川からの取水立て坑の減勢対策を検討するため、水理模型実験などを進めていく。これらの結果を、今夏に開く予定の府河川構造物等審議会大深度地下検討部会に示し、専門の学識者による審議を仰ぐ考えだ。
同事業の全体計画では、寝屋川市〜大阪市都島区の道路下に、総延長約11・2`の地下河川を建設する。鶴見立坑から東側、讃良立坑までの延長約6・6`はすでに完成しており、暫定的に貯留施設として供用している。また、鶴見立坑から北側の守口立坑、松生立坑については工事中で、同区間のシールド工事も発注済み。残る工事は鶴見立坑から西側の城北取水立坑、排水機場、大深度地下でのシールドとなっている。
提供:建通新聞社