鹿児島建設新聞
2016/04/22
【鹿児島】指宿有料道路改築 山田ICフル化へ用買着手
指宿有料道路を管理運営している県道路公社(内達朗理事長)の2016年度事業計画が明らかになった。総額約28億円の歳出予算のうち、U期区間の法面や舗装の補修は約3億2000万円、V期区間は、路側維持管理業務や舗装補修に約2億3000万円を計上。山田ICのフルインター化に伴う用地買収や測量設計、山田料金所のETC設置には10億円を投入し改築工事にいよいよ着手する。
対象区間は、U期が南九州市頴娃町上別府〜鹿児島市上福元町玉取迫までの28・5kmとV期の同市山田町〜同市田上7丁目までの3・3kmの計31・8km。料金徴収期間をこれまでの17年6月1日を42年4月3日まで延伸することで改築工事の総事業費190億円を返済する。
今年度は、ETC設置により電気消費量が増大することから、配電盤や受電盤の改修や機器を上下各1基の計2基を設置。システムチェックなどを行い約1年で暫定使用を開始。残り2基の設置まで約2年。事業費は16億円。
また、山田ICは鹿児島IC方面しか乗り入れ出来ないハーフ状態。それを中山ICや谷山IC方面に通行できるようにフルインター化。約5年で達成しETCは、上下各1基の計2基も新設する。事業費は36億円。料金は100円を徴集する
さらに、U期(頴娃IC〜谷山IC間)の事業費は138億円。線形改良は約30カ所、老朽法面対策は約40カ所で予定。構造物のうちトンネルは無いもようで、橋梁については今後、詳細設計などの段階で設置場所を詰めていく。工事期間に約10年間を予定。
なお、トンネルなどの長寿命化対策は今後、事業量が平準化するように計画を策定する方針。今後、改築工事の事業が本格化することから、発注見通しの公表についても検討する。