北海道建設新聞社
2016/04/21
【群馬】みなかみ町が廃校の小学校とアパートを解体
みなかみ町は本年度の当初予算に普通財産除却整備事業費1億4188万円を計上し、旧幸知小学校、旧小日向区営アパートを解体する。工事は分離発注となり、両工事とも近く入札準備に入る。小学校は条件付き一般競争入札、アパートは指名競争入札を採用する見込み。小学校は2011年に閉校しており、校舎は築50年以上経つ。アパートは1962年に建設された。
跡地の有効活用や防犯などを目的に大規模な公共施設の取り壊しを始める。廃校となった小学校やそれに付随する保育園、公営住宅などが対象で、町は工期を考え近く工事発注する。
旧幸知小学校は県道水上片品線に面していて、道路を挟んで北側には飲食店の「そば処・角弥」がある。敷地内には小学校施設に加え旧第二保育園があり、計16の建物が東西に立ち並ぶ。延べ床面積は計4449・5u、構造はRC造、S造、CB造とさまざまだ。
主な施設は◇教室棟2棟◇便所◇キュービクル◇ボイラー◇特別教室棟◇体育館◇渡り廊下◇ボイラー室◇物置◇廃校舎◇保育園◇プール◇更衣室−など。保育園前のブランコやジャングルジムといった遊具類、サクラなどの樹木、敷地を囲むフェンスなどの撤去も行う模様。
入札は条件付き一般競争の採用を見込む。参加条件には、単体企業または共同企業体で町内に本店があること、などを盛り込む。6月に開かれる予定の定例町議会に、契約議案が上程されることになりそうだ。
本年度中に全施設の解体を予定しているが、今回の入札にすべての工事を含めるかどうかは明らかにしていない。町は、まずは県道に面した2つの教室棟や特別教室、体育館などから解体していく計画を示す。図面上では、特別教室の地下に南北にわたって水路が横断している。
設計は群馬県住宅供給公社(前橋市)が作成した。
旧小日向区営アパートは温泉旅館「水上館」(同町小日向573)付近にある。延べ床面積は170・04uの2階建て、造りはCB造とみられる。解体設計は町が直営で実施。地元からは、かねてから解体の要望が出ていた。