七尾市は、指名型プロポーザル方式の博物館整備事業に伴う建築設計業務について、5月20日までに技術提案書を提出するよう選定業者に要請している。同下旬ごろに実施するプレゼンテーションやヒアリングを経て、最優秀者を特定。6月中に契約する予定だ。
市はこれまでに、プロポーザルの実施にあたり数者を指名。18日に参加表明書の受け付けを締め切っている。
博物館は、能越自動車道七尾氷見道路七尾インターチェンジ付近の七尾バイパス沿いに位置する石川県能登歴史公園(国分寺地区)の園内約2ヘクタールに整備。市が所蔵する自然や歴史に関する資料を適切に保存し、能登の里山里海文化を発信する拠点施設とする。地域の学習・交流活動にも使えるようにする。
建設規模は2000平方メートル程度を想定しており、県が計画する公園センターとの合築となる。今後、提案される建築設計の内容について県とも協議を進めながら、詳細を詰めていく。
建築設計では、現在進めている展示設計が完了する12月20日ごろまでに内容を取りまとめる予定だ。17年度に工事発注し、能登国の立国1300年となる18年中の開館を目指す。
今年度当初予算には関連事業費4822万2000円を計上。建築設計費のほか、地質調査費、15年度に公募型プロポーザル方式で委託した展示基本・実施設計(担当・乃村工藝社)の債務負担行為の歳出分も含まれている。