日本工業経済新聞社(山梨)
2016/04/20
【山梨】県総合評価、16年度も3000万円以上で
県は、総合評価委員会の2016年度第1回会合を19日に開き、技術管理課が16年度の実施方針を説明した。16年度も原則3000万円以上の工事で実施する(緊急工事を除く)。技術者ヒアリング、1000万円以上のアスファルト舗装工事と解体工事の「施工体制評価型」の試行も継続する。
県の総合評価落札方式は、05年度から簡易型で試行を開始。15年度は3000万円以上の工事(緊急性を要する工事を除く)、1000万円以上のアスファルト舗装工事(施工体制評価型)と解体工事(同)で実施。
委員会では、県が15年度の実施状況(4月14日現在)を説明した。15年度は、意見聴取が464件、そのうち契約は449件(契約見込み含む)。発注工事が14年度と比べて少ないため総合評価の件数も減少した。
15年度のタイプ別の実施状況(契約見込み含む)は@特別簡易型Tが170件A特別簡易型Uが93件B簡易型が86件C標準型が3件D県内下請活用審査型が4件Eアスファルト舗装工事が88件F解体工事が5件。
15年度の平均入札者数は2・22者で、前年度と比べて0・11者増加。タイプ別では、特別簡易型Tが1・97者、特別簡易型Uが1・98者、簡易型が1・64者、アスファルト舗装工事が3・36者、解体工事が5・8者。特別簡易型と簡易型で増加した。
1者入札は15年度は全体の49・3%。14年度の53%からは減少した。
加算点と価格の順位から見た落札状況は、加算点と価格が共に1位の落札は全体の74・4%。加算点1位で価格は1位以外での落札は全体の6・9%、加算点も価格も1位以外で落札したのは1・9%。
工事成績では、総合評価で発注した工事の平均工事成績は78・9点。一般競争で発注した工事の平均点は76・7点で、差は2・2点。総合評価の成績は過去6年間、78点以上で推移し上昇傾向にあり、一般競争は76点付近で推移し上昇傾向にある。