日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/04/20
【埼玉】埼玉県建設業協会が新入社員研修実施
埼玉県建設業協会(真下恵司会長)は、富士教育訓練センターの協力を得て、伊奈町の県民活動総合センターで、12日から2泊3日の新入社員宿泊研修を実施した。会員企業を始めとする県内建設業者の人材確保・育成・定着を図る目的で、新たに入職した社員など179人に必要な基礎知識を習得させ、各企業へ送り出した。将来の建設業界の担い手として、研修で培った知識と経験をもとに仕事に励むことになるが、同協会では、業界や地域社会への貢献を大きく期待される若年入職者の教育をバックアップ。社会人として真っ当な人生を送るための第一歩をサポートしている。
研修は、社会人、企業人としての自覚を持たせ、素養として必要な心構えや礼儀作法、組織行動の規範などを身に着け、参加者同士の交流を通じた人的ネットワークの拡大と連帯意識を高める狙いがある。また、業界の実態と将来動向、労働環境への意識を高め、将来果たさなければならない役割などについて自覚を促す。
初日は社会人としての責任と義務、あいさつ行動とビジネスマナーを学び、グループ研究を実施。2日目は実践話法、スピーチ演習、チーム思考訓練などを習い、3日目は安全教育、自己活性法、研修の感想文提出などに取り組んだ。
最終日には、閉校式が執り行われ、小島一男参事から研修生を代表して、小川工業鰍フ前園麗奈さんに修了証書が授与された。
小島参事はあいさつで「建設業は社会インフラを建設し、維持管理をしていくことによって、社会の経済活動だとか、国民の日常生活を支える非常に重要な産業。地震や台風など災害が発生すればいち早く対応しなければならず、それだけ期待されている。このたび皆さんが業界に入られたことについては、周りからも非常に大きな期待がかかっています。今後の建設業の発展は皆さんの双肩にかかっていると言っても過言ではないと思っています」と、今後の活躍へエールを送った。
引き続き、研修生を代表して、川村建設鰍フ川村尚徳さんがあいさつ。「先生方の魂のこもったご指導のもと、私どもは未来の建設業を担っていく一社会人としての自覚を持てるようになったと感じております。研修に送り出してくださったおのおのの会社への恩返しとして自らを成長させ、学んだことを生かして、会社をさらには業界全体を尊敬される業界へと変えていこうではありませんか」と、講師の先生方へのお礼の言葉を述べるとともに、共に学んだ研修生に熱い思いを伝えた。
閉会後、3日間の研修を終えた研修生の労をねぎらい、全員に修了証書が関係者から手渡された。