東日本建設業保証新潟支店が18日までにまとめた15年度の前払金保証実績から見た公共工事の動向によると、件数、請負金額、保証金額ですべて前年度を下回った。
15年度は件数7866件(前年度比12%減)、請負金額3040億6900万円(同10・7%減)、保証金額1215億1900万円(同11・1%減)となった。地区別の請負金額は、▽上越地区=5・3%減▽中越地区=9・1%減▽下越地区=15・1%減▽佐渡地区=0・5%増−。
発注者別動向を見ると、「国」は件数、請負金額、保証金額いずれも前年度を下回った。請負金額では、北陸地方整備局19・8%減、北陸農政局7%減など。「独立行政法人等」は件数は前年度同数だったが、請負金額は40・6%増、保証金額は10・2%増だった。
「県」は件数、請負金額、保証金額すべて下回った。公共4部局の請負金額増減は土木部が12・7%減、農地部が13・4%減、農林水産部が18・6%減、交通政策局が9・9%減となった。「市町村」もすべて下回り、件数が12・8%減、請負金額が9・9%減、保証金額が11・5%減。
この結果について新潟支店は「国や県の減少が大きいが、全体的に量が減っている」と分析している。
中間前払金保証取扱高は件数が11・6%減、請負金額が9・1%増、保証金額が8・5%増。中間前払金制度の導入は27市町村。未導入は加茂市、田上町、出雲崎町。