豊橋市は西口住宅など3住宅20棟を再編、改築する計画で、2016年度から3期・10年計画で事業を進める。16年度は第1・2期工事に対する実施設計や地質調査を進めるほか、既設住宅の一部解体工事に着手する。一部解体工事は下期に発注する見通し。総事業費は概算で約57億円を見込む。
同計画は、市営3住宅の老朽化対策として改築するもので、集約再編により防災性や居住水準の向上を図る。対象は、豊橋市高師町内の西口住宅6棟と西口改良住宅9棟、西口母子住宅5棟の合計20棟。再編した上で、西口住宅と西口改良住宅の敷地に3棟を新築する。敷地面積は西口住宅が9415平方b、西口改良住宅が1万1877平方b。
新住宅3棟は、1棟当たり鉄筋コンクリート造9階建て延べ6400平方b程度で計画。間取りは1DK(39平方b)、2DK(50平方b、一部64平方b)、3DK(64平方b)の3タイプを設ける。全体戸数は363戸で、1棟当たり121戸が入る。また、再編後の西口・西口改良住宅の空きスペースは、最大で300台分の駐車場を整備するほか、広場として活用する計画。
本体工事は、3棟を3期に分けて建設していく。第1期工事は17〜18年度、第2期工事は20〜21年度、第3期工事は23〜24年度で進め、25年度には西口母子住宅の解体、外構など一部工事を行う。16年度事業では、第1・2期工事分の実施設計を進めるほか、西口改良住宅のうち5棟を解体する。
西口・西口改良住宅は、1960年代後半から70年代前半に建設。西口住宅は鉄筋コンクリート造5階建てで、6棟延べ8650平方b、180戸。西口改良住宅は鉄筋コンクリート造4階建てで、9棟延べ9729平方b、216戸。
西口母子住宅は50年代に建設。鉄筋コンクリート造2階建てで、5棟延べ396平方b、10戸。敷地面積は2350平方b。事業計画の最終年度となる25年度に解体する予定で跡地の活用については今後検討する。
各住宅の所在地は、西口住宅は高師町字北原1ノ95ほか、西口改良住宅は高師町字北原1ノ92、西口母子住宅は高師町北原3。
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建通新聞社