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大分建設新聞社
2016/04/19
【大分】熊本地震、県内でも大きな被害
熊本県を中心に大分県などにも甚大な被害をもたらした「平成28年熊本地震」。現在も余震が続いており、熊本県では、同県内の建設業者をはじめ、全国から多くの人員、物資の支援が続いている。
最初の地震は14日午後９時26分に発生。熊本県益城町で東日本大震災以来の震度「７」を観測。その後も余震が続く中、16日午前１時25分にＭ７・３の本震とみられる地震が発生し、同県各地で震度６強。大分県では別府市鶴見で震度６弱、同市天間、豊後大野市清川町、日田市前津江町、竹田市直入町と萩町、九重町後野上で震度５強を観測した。18日午後１時現在で、熊本県で死者42人、不明９人、熊本、大分両県などで１０００人を超える負傷者を出し、避難者は約11万人に及んでいる。
県内では道路や水道などのライフラインが被害を受け、18日午後３時30分現在の県発表によると人的被害は重軽症者24人、建物被害30棟、道路被害は国道25件（うち７件全面通行止め）、県道34件（同11件）、市町村道１２３件（同56件）、河川・港湾８件など。
18日午前までに県などが把握した道路などの災害情報は次の通り。
▽県管理道路の通行止め状況（18日午前９時現在）＝菅原戸畑線（玖珠町山浦花香）、国道４４２号（旧道、大分市廻栖野）、国道２１２号（日田市大山町西大山で２ヵ所）、飯田高原中村線（九重町町田と河内）、別府湯布院線（由布市湯布院町川上で２ヵ所）、国道２１２号（日田市天瀬町出口）、別府一の宮線（由布市湯布院町川北）
▽高速道路＝由布ＰＡ付近で大規模な法面崩落が発生。大分自動車道の上下線が通行止め。朝日工業㈱が昼夜通して懸命に復旧作業中。被害状況は法面から土砂約５０００立方㍍が流出。同社では「土砂の流出量が多いので、復旧作業にはあと数日はかかりそう」と話している。
▽大分河川国道事務所管内＝国道２１０号の日田市天瀬町大字赤岩字湯の釣（ＪＲ久大線杉河内駅から日田方面へ約１・５㌔）で落石のため通行止め。以前から落石箇所付近は、落石から守るロックシェッド（洞門）を設け、その山腹にはリングネット（落石防護柵）、さらにその上部に数ヵ所の落石感知センサーを整備。今回、国道までの落石は無かったものの、リングネットで大きな岩（１・５×１・５×１㍍）が10個程度止まった。うち１個はリングネットを飛び越えロックシェッド上に落ちた。同事務所は、国道への落石防止対策を協議中で、開通は未定。迂回路は主要地方道54号の玖珠天瀬線。
県内の通行止めなどの詳細は次の通り。
▽日田土木事務所管内＝17日午後５時現在、通行止めは24ヵ所だったが、18ヵ所は解除。全面通行止めが３ヵ所あり①国道２１２号大山町西大山「道の駅」付近の落石（Ｌ＝20㍍）②国道２１２号大山町西大山汗入場「田北トンネル」日田側の落石と崩土による既設防護柵の倒壊（Ｌ＝20㍍）③国道２１２号天瀬町出口「下岩戸トンネル」付近の落石と崩土（Ｌ＝30㍍）。片側通行は３ヵ所①国道３８７号中津江村栃野の「福島トンネル」先の落石（Ｌ＝20㍍）②国道４４２号中津江村鯛生「竹原峠トンネル」手前の落石と土砂流出（Ｌ＝20㍍）③国道４４２号中津江村合瀬「交差点」付近の倉庫の倒壊。
▽玖珠土木事務所管内＝17日午後５時現在、通行止めが４ヵ所あったが、うち①平原耶馬溪線の下河内で落石②別府一ノ宮線27・２㌔ポストで路面１００㍍クラック―の２ヵ所で片側通行が可能になった。通行止め２ヵ所は①飯田高原中村線の町田発電所付近、十三曲、河内で落石・崩土②菅原戸畑線の花香で落石防護柵倒壊。
▽中津土木事務所管内＝16日未明、県道28号（森耶馬溪線）の中津市耶馬溪町深耶馬３１５３付近の急傾斜地から落石（推定約30㌧）があり、一部民家を損壊させて全車線をふさいだ。警察から連絡を受けた同事務所は、同路線を全面通行止めにして落石の破砕と撤去を㈱修身建機（中津市）に依頼、16日午後３時に撤去完了し片側交互通行にした。現在も落石のあった急傾斜地の危険箇所調査中で、片側通行解除のめどは立っていない。
▽大分土木事務所管内＝大分市野津原廻栖野の国道４４２号（旧道）と新道の交差点（七瀬川右岸・胡麻鶴大橋）で土砂崩れが発生し、通行止め。また、別府湯布院線の由布市湯布院町川上付近と別府一の宮線の同槐木地区で路面にクラックや法面崩壊などがあり、現在、道路調査中。両線とも通行止め。
▽別府土木事務所管内＝小挾間川が土砂崩れなどでふさがれており、これから調査。別府港で岸壁被災と舗装面の沈下をこれから調査（地震との因果関係を調査）。
▽別府市管内＝浜脇観海寺線が落石発生を危惧し事前に通行止め。
▽竹田市管内＝小富士２号線（竹田）、大仲寺矢原線（同）、馬場南河内線（荻町）、高岩板木線（久住町）が全面通行止め。また、小富士１号線（竹田）、グリーンルート２号（同）、室山中２号支線（久住町）、下竹線（直入町）が片側交互通行。
提供：大分建設新聞社
最初の地震は14日午後９時26分に発生。熊本県益城町で東日本大震災以来の震度「７」を観測。その後も余震が続く中、16日午前１時25分にＭ７・３の本震とみられる地震が発生し、同県各地で震度６強。大分県では別府市鶴見で震度６弱、同市天間、豊後大野市清川町、日田市前津江町、竹田市直入町と萩町、九重町後野上で震度５強を観測した。18日午後１時現在で、熊本県で死者42人、不明９人、熊本、大分両県などで１０００人を超える負傷者を出し、避難者は約11万人に及んでいる。
県内では道路や水道などのライフラインが被害を受け、18日午後３時30分現在の県発表によると人的被害は重軽症者24人、建物被害30棟、道路被害は国道25件（うち７件全面通行止め）、県道34件（同11件）、市町村道１２３件（同56件）、河川・港湾８件など。
18日午前までに県などが把握した道路などの災害情報は次の通り。
▽県管理道路の通行止め状況（18日午前９時現在）＝菅原戸畑線（玖珠町山浦花香）、国道４４２号（旧道、大分市廻栖野）、国道２１２号（日田市大山町西大山で２ヵ所）、飯田高原中村線（九重町町田と河内）、別府湯布院線（由布市湯布院町川上で２ヵ所）、国道２１２号（日田市天瀬町出口）、別府一の宮線（由布市湯布院町川北）
▽高速道路＝由布ＰＡ付近で大規模な法面崩落が発生。大分自動車道の上下線が通行止め。朝日工業㈱が昼夜通して懸命に復旧作業中。被害状況は法面から土砂約５０００立方㍍が流出。同社では「土砂の流出量が多いので、復旧作業にはあと数日はかかりそう」と話している。
▽大分河川国道事務所管内＝国道２１０号の日田市天瀬町大字赤岩字湯の釣（ＪＲ久大線杉河内駅から日田方面へ約１・５㌔）で落石のため通行止め。以前から落石箇所付近は、落石から守るロックシェッド（洞門）を設け、その山腹にはリングネット（落石防護柵）、さらにその上部に数ヵ所の落石感知センサーを整備。今回、国道までの落石は無かったものの、リングネットで大きな岩（１・５×１・５×１㍍）が10個程度止まった。うち１個はリングネットを飛び越えロックシェッド上に落ちた。同事務所は、国道への落石防止対策を協議中で、開通は未定。迂回路は主要地方道54号の玖珠天瀬線。
県内の通行止めなどの詳細は次の通り。
▽日田土木事務所管内＝17日午後５時現在、通行止めは24ヵ所だったが、18ヵ所は解除。全面通行止めが３ヵ所あり①国道２１２号大山町西大山「道の駅」付近の落石（Ｌ＝20㍍）②国道２１２号大山町西大山汗入場「田北トンネル」日田側の落石と崩土による既設防護柵の倒壊（Ｌ＝20㍍）③国道２１２号天瀬町出口「下岩戸トンネル」付近の落石と崩土（Ｌ＝30㍍）。片側通行は３ヵ所①国道３８７号中津江村栃野の「福島トンネル」先の落石（Ｌ＝20㍍）②国道４４２号中津江村鯛生「竹原峠トンネル」手前の落石と土砂流出（Ｌ＝20㍍）③国道４４２号中津江村合瀬「交差点」付近の倉庫の倒壊。
▽玖珠土木事務所管内＝17日午後５時現在、通行止めが４ヵ所あったが、うち①平原耶馬溪線の下河内で落石②別府一ノ宮線27・２㌔ポストで路面１００㍍クラック―の２ヵ所で片側通行が可能になった。通行止め２ヵ所は①飯田高原中村線の町田発電所付近、十三曲、河内で落石・崩土②菅原戸畑線の花香で落石防護柵倒壊。
▽中津土木事務所管内＝16日未明、県道28号（森耶馬溪線）の中津市耶馬溪町深耶馬３１５３付近の急傾斜地から落石（推定約30㌧）があり、一部民家を損壊させて全車線をふさいだ。警察から連絡を受けた同事務所は、同路線を全面通行止めにして落石の破砕と撤去を㈱修身建機（中津市）に依頼、16日午後３時に撤去完了し片側交互通行にした。現在も落石のあった急傾斜地の危険箇所調査中で、片側通行解除のめどは立っていない。
▽大分土木事務所管内＝大分市野津原廻栖野の国道４４２号（旧道）と新道の交差点（七瀬川右岸・胡麻鶴大橋）で土砂崩れが発生し、通行止め。また、別府湯布院線の由布市湯布院町川上付近と別府一の宮線の同槐木地区で路面にクラックや法面崩壊などがあり、現在、道路調査中。両線とも通行止め。
▽別府土木事務所管内＝小挾間川が土砂崩れなどでふさがれており、これから調査。別府港で岸壁被災と舗装面の沈下をこれから調査（地震との因果関係を調査）。
▽別府市管内＝浜脇観海寺線が落石発生を危惧し事前に通行止め。
▽竹田市管内＝小富士２号線（竹田）、大仲寺矢原線（同）、馬場南河内線（荻町）、高岩板木線（久住町）が全面通行止め。また、小富士１号線（竹田）、グリーンルート２号（同）、室山中２号支線（久住町）、下竹線（直入町）が片側交互通行。
提供：大分建設新聞社
