北陸地方整備局伏木富山港湾事務所は16年度、伏木富山港新湊地区国際物流ターミナル整備事業に8億7600万円を配分し、臨港道路や岸壁整備などに取り組む。
今年度発注見通しによると▽岸壁(マイナス10メートル)(2号)改良工事 防食工一式 発注規模3700万円以上9000万円未満▽岸壁(マイナス10メートル)(東)改良工事 エプロン補修一式 同5000万円以上1億2000万円未満▽道路(東西線)橋梁モニタリング モニタリング設備設置一式 同9000万円以上1億5000万円未満▽泊地(マイナス12メートル)(北)浚渫外1件工事 浚渫工1万2000立方メートル、床掘工1万立方メートル、矢板工一式 同1億5000万円以上2億5000万円未満―の4件で、第1、2四半期に順次発注する。
同事業は、伏木富山港(新湊地区)の東西に分断されている港口部を結び、港湾貨物などの臨港交通を円滑に処理するとともに、富山新港東西線に接続する国際物流ターミナル機能を改善するもの。東西線とターミナルを一体的に整備することで、新湊地区全体の物流の効率化を図る。
東西線(新湊大橋)は12年9月に車道部、13年6月に自歩道部がそれぞれ開通。その後、振動対策や付帯工が完了しており、今年度に橋梁モニタリング設備を設置する。国際物流ターミナルでは岸壁(マイナス12メートル)75メートル、泊地(マイナス12メートル)1・6ヘクタール、埠頭用地2・7ヘクタールなどを整備し、滞船を解消、コンテナ貨物の輸送時間費用の削減などを進める。18年度の完成を予定している。