福井グリーンパワー大野発電所の竣工式が15日、大野市七板の会場で開催され、同社の佐久間英明代表取締役社長を始め、西川一誠知事や山本拓衆議院議員、岡田高大大野市長、県や市議会議員など約200人が参加した。式典に先立って行われた神事では、関係者が玉串の奉奠などを行った。
式辞で佐久間社長は「県や市、関係者や地域の皆さんの、事業へのご協力などに心から感謝している。本事業を通して、林業の発展に少しでも貢献できればと思う。そのためには長期的な取り組みが必要になる。今後とも、ご支援ご指導をお願いしたい」と述べた。
西川知事は「同発電所の竣工が新たな雇用を生み、地方再生のモデルとなることを望む。県も間伐材の安定供給により一層取り組んでいく」と祝辞を述べた。
岡田市長は「発電所の余熱を利用することにより、園芸農業も可能となる。今後更に、地域経済、地元創生に貢献できる事業となることを祈る」と期待を込めた。
その後、関係者らがテープカットを行い、発電所の竣工を盛大に祝った。
同施設は敷地面積3万1033平方メートル、プラントの高さ最高38メートルとなっている。間伐材の年間使用量については5万〜5万5000トン、一般木材は2万〜2万5000トンと設定。施設の発電量は大野市の1万5000世帯全部を賄える規模を有している。