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建通新聞社
2016/04/18

【大阪】大阪市 堂島大橋改良 第1Qに公告

大阪市は、2015年度に入札を中止していた堂島大橋の改良事業について、設計・施工一括案件として第1四半期に総合評価落札方式(高度技術提案型)の一般競争入札を公告する予定だ。第3四半期に入札を行い、16年度内に契約する方針。
 同案件は、市の橋梁事業では初となる設計・施工一括方式で15年度に入札を行う予定だった。しかし、募集過程で示された技術提案書・参考見積書が市の予算を超過する見込みとなり中止にしていた。市ではその後、課題の整理と予算額の再検証を実施。予算額を上積みし、16年度に再度入札を実施することにした。
 堂島大橋は、1927年に架設された高齢橋。橋長は76・14b(鋼橋部ヒンジ間距離54・86b)、有効幅員22・7b(アーチ主構部含む)。上部工は下路式2ヒンジソリッドリブアーチ。下部工はRCラーメン橋台。橋台基礎は松杭。
 老朽化しているものの、中之島エリアの景観形成のシンボル的な施設として位置付けられており、特徴的なアーチ部を残す形での改良が計画されている。
 改良計画では、比較的健全なアーチ主構部と下部工を残した状態で、老朽化の著しい床組みを取り換える上部改良工を予定。設計・施工の委託期間は38カ月間程度を見込んでいる。
 同橋は、過去に地盤沈下を受けた影響で橋全体が不等沈下しており、桁下空間が小さく舟運航行に支障を来している。また、不等沈下によるアーチ主構部の変形や応力状態が事前に把握できないため、設計と施工を同時に進めることが必要な状況だ。

提供:建通新聞社