県が15日に公表した2016年度発注予定工事によると、2016〜18年度の3か年で整備する県消防学校・防災研修センターは、寮外、教育棟・防災研修センター、水難救助用訓練施設など13件に分け、市街地救助訓練塔を除いていずれも第2四半期に建築と設備2件の3件分離で一般競争入札を公告する予定。市街地救助訓練塔は第3四半期に建築を公告する。実施設計は梓設計(東京都品川区東品川2―1―11)が担当。
同センターは、寮外、教育棟・防災研修センター、水難救助用訓練施設外、訓練塔・燃焼実験室外の各建築、電気設備、機械設備と市街地救助訓練塔の建築で発注。寮外は、寮と屋内訓練場、車庫が対象で、建物規模は寮がRC造3階建て延べ5427u、屋内訓練場がRC造一部S造2階建て延べ2920u、車庫がS造平屋建て延べ1071u。
教育棟・防災研修センターはRC造2階建て延べ4590u。水難救助用訓練施設は水難救助施設、地下街区施設が対象で、建物規模は水難救助施設がRC造平屋建て延べ230u、地下街区施設がRC造平屋建て延べ838u。
訓練塔・燃焼実験室は訓練塔と補助訓練塔が対象で、建物規模は訓練塔がSRC造一部S造7階建て延べ1552u、補助訓練塔がS造2階建て延べ724u。また、市街地救助訓練塔はRC造平屋建て延べ108u。
同事業ではこのほか、倒壊建物・がれき救助訓練施設や広場、駐車場などを施設周辺に配置する。
同施設の建設場所は、市原市菊間783―1地先。敷地面積が約6・2ha。事業費は県の当初予算で16〜18年度の3か年継続費118億7300万円を設定。年度割は、16年度8億4544万7000円、17年度57億501万2000円、18年度53億2254万1000円。
施設のうち、市街地救助訓練塔、水防訓練施設、倒壊建物・がれき救助訓練施設は18年度に他に先行して供用を開始。その後、19年度の全面供用開始を目指す。
県営繕課分の同センター以外では、印旛明誠高校の校舎増築、安房高校の柔剣道場建築、小金高校校舎(総合学科棟)建築などを予定。
いずれも建築、電気設備、機械設備の3件分離で、印旛明誠高校は第3四半期、安房高校柔剣道場と小金高校は建築を第1四半期、設備を第2四半期に公告する。
印旛明誠高校はRC造2階建て延べ1727u。事業費は県の当初予算に年度事業費5000万円と、ほかに債務負担行為5億3900万円を設定。実施設計は海宝建築設計事務所(八街市八街ほ235)が担当。小金高校の総合学科棟はS造平屋建て延べ747u。事業費は本年度予算に2億8300万円を計上。実施設計は鈴木建築設計事務所(松戸市南花島1―5―11)が担当。また安房高校の柔剣道場は木造平屋建て延べ897uの規模で、実施設計は美建設計(館山市北条1855―45)が担当。