香川県土木部は2016年度の総合評価実施方針を明らかにした。今月20日に高松市のレクザムホール(香川県県民ホール)で開催予定の入札・契約制度改善等説明会で他の制度見直しと合わせ、見直しのポイントを説明する。
大きな改正なないものの、金額3000万円以上の土木一式工事で総合評価の企業の施工能力を見る「受注能力」の評価では、過去4年間における香川県発注の同業種工事の工事成績評定点の平均点の評価基準をきめ細かく1点きざみ(15年度は2点きざみ)にし、工事成績が評価配点にダイレクトに反映できるようにした。
また、企業評価型(通常型、若年・女性技術者育成型)、実績評価型、施工計画型、技術提案型ともに、従来の15点満点から20点満点に引き上げ、配点の幅を広げた。
一方、社会性・地理的条件で例えば土木部所管の3000万円以上の土木一式工事の場合は、災害時の活動体制を従来の15点までの配点から最大20点まで引き上げた。20点の配点は、評価基準では加入している団体などが香川県と公共土木施設等(公共土木施設、土地改良施設、水道施設の3施設全て)を対象とした災害協定を締結し、かつ「香川県建設業BCP認定」を取得しているケースとなっている。
大規模災害時に至らないまでも、災害協定により無償ボランティアで稼働している応急復旧部分の活動に配慮し、全体的に災害時の活動体制の評価を手厚くした。また、従業員数、建設機械の台数の配点も引き上げ、災害時の地域防災力の向上につなげる。
さらに、低入札に対する評価では、低入札価格基準価格を下回る価格で応札した場合に、これまでマイナス60点だった配点をマイナス90点にするなど、低入札対策を厳格にした。
提供:建通新聞社