浜松市は、公共下水道西遠処理区の運営を民間事業者に委ねるPFI(民間資金など活用事業)の新手法「コンセッション方式」導入について、募集要項の公表と事業者の募集を5月下旬に開始することを明らかにした。当初は4月下旬に予定していたが、3月に募集した実施方針に対する意見や質問を要求水準書に反映するため、先送りする。優先交渉権者は、当初の計画通り2016年度内に選定する方針だ。
新たなスケジュールは、5月下旬に募集要項の公表と事業者の募集を開始し、6月中旬に募集要項に関する説明会と現地見学会を開催。8月に参加資格審査書類と提案概要書を受け付ける。環境への配慮や地元経済への貢献などを念頭に審査を進め、17年3月に優先交渉権者を選定する。その後、運営権の設定と実施契約を締結し、18年4月から民間事業者に運営を委ねる予定。民間事業者は特別目的会社(SPC)を設立し、運営に当たる。
契約期間は18〜37年度までの20カ年。市は、設備更新に必要な工事費の10分の9程度を負担するとともに、延長約50`の管渠の維持管理などを担う。
対象施設は西遠浄化センター(南区松島町)のほか、浜名中継ポンプ場(南区小沢渡町)、阿蔵中継ポンプ場(天竜区二俣町阿蔵)の3施設。
提供:建通新聞社
(2016/4/15)
建通新聞社 静岡支社