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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/14

【群馬】2016年度も「まちなか」整備進める

富岡市は本年度、「花と緑のぐんまづくり2017in富岡&安中」の開催に向けて富岡製糸場周辺の整備に力を注ぐ。関連する事業費として当初予算に城町通り北長屋修繕事業費6726万7000円、「ポケットパーク」設置事業費6600万円、まちなか路面舗装工事費6000万円などを盛り込んだ。合併10周年を迎えた両市は、同イベント初の共同開催に向けて準備を急ぐ。
県内各地域持ち回りで開催している一大イベント。その開催を来年に控え富岡市は、環境整備を本格化させる。ハード整備として富岡製糸場周辺の歴史的建造物の補修や来訪者用の休憩所の設置、景観になじんだ路面舗装などを計画。イベント時には製糸場を中心とした統一感のある雰囲気のなか、草花を楽しめるよう演出する。
城町通り北長屋修繕事業では、民間の器械製糸場「韮塚製糸場」と見られる建物を所有者から買収し、修繕する。事業費の内訳は、設計監理費580万円、工事費4100万円、用地購入費1576万7000円、物件補償費470万円。用地の手続きなどがまとまり次第、設計を行いたい考えだ。
W造平屋建て(一部2階建て)で、敷地面積は約600u。建設から約140年が経過し、屋根や躯体などにだいぶ傷みが目立つ。崩落の危険もあるため早期修繕が望まれる。今後は文化財として残すため詳細な調査を行い、復元や保存の方法を検討していく。
ポケットパークは、まちなかに設置する休憩所。16年度は市が買収した土地の中から3カ所を選んで整備する。事業費の内訳は、設計費600万円、工事費6000万円。
現在、場所などを選定している段階で5月ごろには設計を発注し、9月ごろの着工を目指す。イベント開催に間に合うよう、本年度中に完成させる。この場所は観光客の休憩所のほか、地元住人の交流の場としても利用される見込みだ。具体的な仕様は、東京大学の堀繁教授のアドバイスや地元住民の意見などを聞きながら詰める。
このほか、かねてから進めている周辺一体の景観整備として、市道上町南通り線を舗装。延長225m、幅員3・1〜6・1mを予定している。