警視庁は中野警察署(中野区)の改築に伴う建築工事を8月中旬に、四谷警察署(新宿区)改築の建築工事を10月上旬にそれぞれ一般競争入札で発注する。都議会での請負契約の承認を得て着工し、2019年度末までに完成させる方針だ。
中野署(中野区中央2ノ47ノ2)は既存庁舎の老朽化・狭隘(きょうあい)化に対応するため、隣接地を取得して敷地面積を広げて建て替える。
新庁舎の規模は鉄筋コンクリート造地下2階地上4階建て延べ1万1847平方b。鉄骨造2階建て延べ199平方bの車庫棟も併設する。現在、既存庁舎(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ4086平方b)の解体作業を共栄興業(大田区)で進めており、年内に完了させて新庁舎の建設に備える。設計は梓設計(品川区)が担当している。
8月に公告する建築工事に続き電気、給排水衛生、空調、エレベーター、標的、機械式駐車場の各設備工事を12月中旬に希望制指名競争入札で発注する予定。19年5月末に完成させる。工事期間中は近隣にある既存建物を仮庁舎として利用する。
一方、四谷警察署(新宿区左門町6ノ5)も既存庁舎が狭く老朽化しているため、機能を近隣の建物に移転し、隣接地を取得して敷地を拡大した上で建て替える。
既存庁舎(本館が鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上9階建て延べ4473平方b、別館が鉄筋コンクリート造4階建て延べ468平方b)を解体し、跡地に鉄筋コンクリート造地下2階地上8階建て延べ1万1171平方bの規模で新庁舎を建設する。
建築工事の一般競争入札を10月に公告した後、電気、給排水衛生、空調、エレベーター、機械式駐車場の各設備工事の希望制指名競争入札手続きを17年2月上旬に開始する。20年3月末の完成を目指す。設計はあい設計(江東区)が担当している。
提供/建通新聞社