金沢市は、泉野6丁目にある泉野福祉健康センターの多機能複合施設(南部地区健康プラザ)へのリニューアルを重点戦略計画に盛り込んでいる。施設整備では、既存の建物が旧耐震基準であるため、建て替えを最有力候補に検討を進めていく方針だ。
市は、今年2月に改定した重点戦略計画の中で、後期の最終年度にあたる22年度までに実施する施策に位置づけ。現施設はRC造地上6階建て延床面積3116平方メートル規模で74年4月に竣工。乳幼児の各種健診や介護保険業務、福祉保健サービスの申請・相談など、地域の福祉・保健に関する総合窓口として機能しており、1階には各種届出の受付などを行う市民センターも入居する。
現行の施設は目立った老朽化は見られないものの、新耐震基準となった81年以降も耐震補強などの耐震化対策は行ってない。市では、施設が築後40年以上を経過していることや、複合施設としてさらなるサービス・利便性の向上を図るため、施設のリニューアルを構想。現在地もしくは近隣地での建て替えを視野に、工事期間中の営業形態などの諸課題について整理しながら、計画の具体化を図っていきたいとしている。
なお、市内の福祉健康センターは泉野ほか、元町(元町1丁目、78年竣工)、駅西(西念3丁目、94年竣工)の3カ所で、今のところ泉野以外は建物に問題はない状況である。