日本工業経済新聞社(茨城)
2016/04/07
【茨城】笠間市が地域医療センター建設へ
笠間市は、地域医療センターかさまの新築工事について、順調ならば第1四半期中に一般競争入札で発注する。施設規模はRC造2階建て延べ床面積3915・95u(30床)。内部には保健センターや地域包括支援センター、病児保育施設などの行政機能を併設。本年度当初予算には2カ年継続費18億3500万円を設定。16カ月の工期で建設を進め、2018年4月のオープンを目指していく。設計は且O橋設計(東京都)。
既存の市立病院(中央1―2―24)は1959年に友部町国保病院として開設。79年に全面改築、98年に増築し、現在の規模はRC造2階建て建物面積1876u。
建物が手狭となり、老朽化も進み、災害時の対応にも改善が必要となっていることから、南友部字東遠原1966―、鴻巣字前原657―48(敷地面積7186・19u)へ移転する。
建設場所は(福)愛の会が運営する「笠間陽だまり館」の東側で、北側は県道杉崎友部線(W19・85m)、東側は都市計画道路宿大沢線(W19・05m)と接している。駐車場は敷地内に75台、隣地に30台、高架下に25台を配置。
施設は地域を支える市立病院として現在の機能を充実させ、保健・福祉・医療の三位一体の取り組みを推進するため、健康増進課などの行政機能も併設する。
病院機能の面積は2731・46uで、1階には待合ホール(305・63u)、外来診療部門(153・81u)、検査部門(66・59u)、訪問看護部門(53・98u)、その他(825・97u)を配置。2階には病棟(637・73u)、リハビリテーション(132・82u)、その他(554・93u)を置く。
行政機能は1階とし、保健センターが530・86u、地域包括支援センターが106・49u、病児保育ルームが41・63u、その他が505・51u。
整備方針としては、バリアフリー化やユニバーサルデザインを採用し、耐震性に優れ、災害時における被災者の医療、救護など災害時にも対応できる施設とする。また、ライフサイクルコストを考慮し、太陽光発電設備など自然エネルギーを利用して環境にも配慮する。
基本設計時は延べ3886・87u、21億7150万7000円を見込んでいたが、実施設計では医療ガスボンベ庫や廃棄物保管庫など追加し、延べ29・08u増加し、1億1465万円増額することになった。当初予算で設定した継続費の内訳は、16年度が7億3400万円、17年度が11億100万円。
順調ならば第1四半期中に建築工事を一般競争入札で発注し、議会で工事請負契約の議決を得てから着工。16カ月程度の工期で建設工事を終わらせ、その後は外構工事を行い、18年4月に開院となる見通し。