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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/13

【群馬】太田市、太田西部幹線の工事に2億円を予定

太田市は、本年度の都市計画道路太田西部幹線整備に事業費2億円を見込んでおり、上期中に4工事程度を発注する。先行区間L約2000mで基層や側溝の整備が行われており、本年度はL927・6mの工事を計画。同線は、市の道路整備事業でも主要事業に位置付けられており、早期開通を目指し工事が進んでいる。
太田西部幹線は、寺井町の県道太田大間々線バイパスとの交差部を起点に南へ延び、県道前橋館林線や県道太田境東線と平面交差し、下田島町の国道354号を終点としている、全長6150m、W27mの環状道路。両側に歩道がある4車線道路で、植樹帯も設置される。
このうち、別所町の前橋館林線新田村田町交差点から南、西野谷町の太田境東線までL約2000mが先行区間に設定されており、東京電力東毛変電所の西などで工事が進められているところ。未買収用地があり事業が難航していた時期があるが、2014年から大きく前進し、現在はほぼ用地買収を終えている。
側溝工や基層工は、昨年度までにL約310mを実施。本年度も大きく進める計画だが、事業費の55%を国庫支出金が占めることから、その交付額が進捗を左右する。本年度、市施行の街路事業工事費は3億3900万円だが、その5割以上が太田西部幹線に充てられる見通し。
6月ごろの交付決定を待ち、本年度の工事を入札することになる。来年度以降、基層工などが終われば、舗装工や歩道・植樹帯の整備を行い開通となる。
太田西部幹線は、先行区間の北側では新田東部工業団地造成時にL約1000mを整備済み。残る区間のうち、北側の太田大間々線バイパスまでを先に着手しそうだ。太田大間々線バイパスから北で、さらに都市計画道路太田北部幹線の計画があり、この道路が北関東自動車道の(仮称)太田スマートインターチェンジへのアクセス道路となっている。
市は、北関東自動車道が通る成塚町などに東日本高速道路と共にスマートインターチェンジとパーキングエリアの整備を計画中。18年度の開設を予定し、市による接続市道の整備はスタートしている。太田西部幹線および北部幹線まで全て開通すると、市南部からの高速道路への接続性が大きく向上することになる。