玉名市に新統合病院の建設計画を進めている玉名地域医療体制づくり検討協議会(会長・高嵜哲哉玉名市長)は、このほど第5回会議を開き、建設予定地を新玉名駅周辺にすることを了承した。今後、調査を進め年度内には用地の取得に着手。平成30年度にも本体着工し、32年度の開院を目指す。
公立玉名中央病院の老朽化に対応したもので、同時に玉名地域保健医療センターと和水町立病院を経営統合し、30年4月に地方独立行政法人を設立する。このうち新病院は、急性期が中心となる基幹病院として位置づけ。玉名地域保健医療センターと和水町立病院は主に回復期、慢性期を担うサテライト病院とする。現行の病床数は3施設合計で543床。これを新病院340床、保健医療センター最大値130床、和水町立病院70床の最大値540床にする。
新病院の建設地選定にあたっては、玉名バイパス沿線を中心に3地区を検討。総合的に判断し新玉名駅周辺を適地とした。地域住民を対象としたアンケート調査も行っており、交通の利便性などから妥当と判断している。敷地面積は2万5000平方b〜3万平方bを基準に確保することを示した。
今後のスケジュールとして、今年度中期までには新病院の機能、規模、概算事業費、長期的な収支計画を盛り込んだ基本構想・計画案を策定。下期以降に用地取得し、29年度から設計・造成に入る。構想・計画策定を担当するのはアイテック(東京都中央区)。
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西日本建設新聞社