県県土整備部下水道課は「千葉県における流域下水道の地震対策と老朽化対策(防災・安全)」と「千葉県の流域下水道整備による快適な生活環境の実現」の2つの社会資本総合整備計画をまとめた。県内の手賀沼流域下水道、印旛沼流域下水道、江戸川左岸流域下水道の3流域下水道を対象に、2016〜20年度の5か年で、管渠、ポンプ場、終末処理場などの地震・老朽化対策などを進める。
事業費は、「防災・安全」に265億3200万円、「生活環境の実現」に342億3100万円を見込む。「防災・安全」の処理区別の事業費は印旛沼処理区161億6500万円、手賀沼処理区43億7400万円、江戸川左岸処理区59億9300万円。「生活環境の実現」の処理区別の事業費は印旛沼処理区1000万円、手賀沼処理区7億4800万円、江戸川左岸処理区334億7300万円。
「防災・安全」では、印旛沼処理区を対象に、事業費70億1700万円で花見川終末処理場汚泥処理施設の汚泥焼却設備等、14億6000万円で水処理施設の汚泥掻寄機等、14億5700万円で花見川第二終末処理場の汚泥処理施設の汚泥焼却設備などを整備。また手賀沼処理区を対象に、事業費13億3000万円で手賀沼終末処理場の汚泥処理施設の監視制御設備等、12億4300万円で水処理施設の伸縮継手・躯体補強等などを整備。江戸川左岸処理区では、事業費13億9100万円で江戸川第二終末処理場の水処理施設の監視制御設備等、11億4000万円で汚泥処理施設の汚泥脱水設備等、16億3900万円で特高受変電設備などを整備する予定。
「生活環境の実現」では、事業費18億600万円で江戸川幹線流入渠φ2200o・L0・5qを整備するほか、149億4000万円で江戸川第一終末処理場の汚泥処理施設等、63億1000万円で流入施設等、48億円で高度処理施設、38億1300万円で導水管廊・消毒施設などを整備する。
一方、同計画では成果目標を設定。「防災・安全」では20年度までに幹線管渠、ポンプ場及び終末処理場の地震対策実施率を34%(16年度)から100%に、管渠の長寿命化対策実施率を7%から100%に、ポンプ場及び終末処理場設備の更新・長寿命化対策実施率を4%から100%に増加させる。「生活環境の実現」では、処理人口普及率を86・3%から87・9%、高度処理実施率を25・5%から28・9%に増加させる。
【流域下水道の社会資本整備計画/主要事業】
〔@事業内容A事業実施期間B全体事業費〕
■千葉県における流域下水道の地震対策と老朽化対策(防災・安全)
【印旛沼処理区】
▽管渠(千葉市外)=@管渠、人孔の耐震補強等A16〜20年度B4億2400万円▽ポンプ場(千葉市外)=@耐震診断、補強設計等A16〜20年度B9100万円▽花見川終末処理場(千葉市)=@水処理施設の躯体補強等A16〜20年度B8100万円▽花見川第二終末処理場(千葉市外)=@流入施設の躯体補強等A16〜20年度B2億4000万円▽花見川第二終末処理場(千葉市外)=@水処理施設の躯体補強等A16〜20年度B4億4900万円▽管渠(千葉市外)=@管渠更生等A16〜20年度B5億3700万円▽ポンプ場(千葉市外)=@沈砂池設備、ポンプ設備等A16〜20年度B30億円▽花見川終末処理場(千葉市)=@流入施設の自動除塵機等A16〜19年度B4億7900万円▽花見川終末処理場(千葉市)=@水処理施設の汚泥掻寄機等A16〜19年度B14億6000万円▽花見川終末処理場(千葉市)=@汚泥処理施設の汚泥焼却設備等A16〜20年度B70億1700万円▽花見川終末処理場(千葉市)=@管理棟の高圧受電設備等A20年度B1000万円▽花見川第二終末処理場(千葉市外)=@水処理施設の監視制御設備等A16〜19年度B8億7000万円▽花見川第二終末処理場(千葉市外)=@汚泥処理施設の汚泥焼却設備等A16〜19年度B14億5700万円▽管渠、ポンプ場、処理場(千葉市外)=@計画策定A18年度B1000万円▽管渠、ポンプ場、処理場(千葉市外)=@調査及び計画策定A19年度B4000万円
【手賀沼処理区】
▽管渠(我孫子市外)=@管渠、人孔の耐震補強等A17〜20年度B1億3000万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@流入施設の躯体補強等A16〜20年度B6億600万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@水処理施設の伸縮継手、躯体補強等A16〜20年度B12億4300万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@流入施設の高圧受変電設備等A17〜20年度B3億5100万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@水処理施設の汚泥掻寄機等A16〜20年度B6億8100万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@汚泥処理施設の監視制御設備等A16〜19年度B13億3000万円▽管渠、ポンプ場、処理場(我孫子市外)=@計画策定A18年度B1000万円▽管渠、ポンプ場、処理場(我孫子市外)=@調査及び計画策定A19年度B2300万円
【江戸川左岸処理区】
▽管渠(市川市外)=@管渠、人孔の耐震補強等A16〜20年度B2億8400万円▽江戸川第二終末処理場(市川市)=@流入施設の伸縮継手、躯体補強等A16〜20年度B8億8400万円▽江戸川第二終末処理場(市川市)=@水処理施設の伸縮継手、躯体補強等A16〜20年度B6億2100万円▽江戸川第二終末処理場(市川市)=@水処理施設の監視制御設備等A16〜19年度B13億9100万円▽江戸川第二終末処理場(市川市)=@汚泥処理施設の汚泥脱水設備等A16〜20年度B11億4000万円▽江戸川第二終末処理場(市川市)=@特高変電所の特高受変電設備等A16〜18年度B16億3900万円▽管渠、ポンプ場、処理場(市川市外)=@計画策定A18年度B900万円▽管渠、ポンプ場、処理場(市川市外)=@調査及び計画策定A19年度B2500万円
■千葉県の流域下水道整備による快適な生活環境の実現
【印旛処理区】
▽管渠、ポンプ場、処理場(千葉市外)=@施設計画検討等A16〜20年度B1000万円
【手賀沼処理区】
▽北部第二幹線(我孫子市外)=@接続人孔1か所A16年度B6000万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@自動除塵機等A16年度B2億円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@覆蓋、脱臭設備等A16年度B2億6800万円▽手賀沼終末処理場(我孫子市外)=@重力濃縮タンク等A16〜20年度B2億1000万円▽管渠、ポンプ場、処理場(我孫子市外)=@16〜20年度B1000万円
【江戸川左岸処理区】
▽江戸川幹線、流入渠等(市川市)=@φ2200o・L0・5qA16〜18年度B18億600万円▽江戸川第一終末処理場(市川市)=@流入施設等A16〜19年度B63億1000万円▽江戸川第一終末処理場(市川市)=@高度処理施設等A16〜19年度B48億円▽江戸川第一終末処理場(市川市)=@導水管廊、消毒施設等A16〜19年度B38億1300万円▽江戸川第一終末処理場(市川市)=@汚泥処理施設等A16〜20年度B149億4000万円▽江戸川第一終末処理場(市川市)=@特高変電所等A17〜20年度B6億7100万円▽江戸川第一終末処理場(市川市)=@場内整備工A17〜20年度B11億2300万円▽管渠、ポンプ場、終末処理場(市川市外)=@16〜20年度B1000万円