県病院局は5日、「千葉県救急医療センター・精神科医療センターの一体的整備に係る基本計画等策定業務委託」のプロポーザルを公告し、企画提案の募集を開始した。今月19日まで参加意向の届け出を受け付ける。応募期限は来月9日。同19日に選定委員会を開催し、最優秀提案者と次点者を選定する。委託工期は2017年3月31日。委託金額の上限は3000万円(消費税込み)。
応募資格は、県の物品等A等級に格付けされ、過去5年以内に病床数100床以上の三次または二次救急病院及び病床数50床以上の精神科部門を有する病院の施設整備に係るコンサルティング業務を受託し、履行した実績があることなど。
審査は、@事業目的の理解・取り組み意欲A業務実績・保有資格B提案の独創性C業務実施体制・進行管理D業務実施方針E業務遂行能力F所要経費――の7項目で行う。
同業務は、県救急医療センター及び精神科医療センターの一体的整備による新病院建設に向け、求められる役割・機能を明確化し、今後の施設整備の指針として効率的・効果的な基本設計を可能にする基本計画等を策定する。
業務の具体的内容は、基本機能計画策定業務と施設整備計画策定業務の2項目。基本機能計画策定業務は、新病院の目指すべきコンセプト及び効率的・効果的な事業となる基本条件を策定。施設整備計画は、各部門の必要機能、敷地条件、設計条件を整理し、円滑に基本設計段階に移行できる計画を策定する。またPPP/PFIの導入可能性調査も実施する。
新病院の建設場所は千葉市美浜区豊砂6―1地先。敷地面積は3〜4ha。
業務の内容は次の通り。
【基本機能計画策定業務】
▽両センターの一体的整備による新病院建設に係る基本的考え方=整備の背景、基本理念、基本方針、今後必要とされる役割・機能及び一体的整備により可能となる医療内容等を整理、検討▽需要及び経営分析=@現在の業務量、利用量、患者属性等を分析し、担うべき機能を踏まえた新病院の需要及び経営分析(収支シミュレーションを含む)を行うA両センターの組織統合による効果検証を行う▽施設規模、機能及び組織=@必要病床数及び施設規模の算定A診療科構成、新機能、人員体制、大型機器の想定▽その他=@施設・機能等の課題調査・検討A概算事業費算出B建設に係る法令(都市計画法、建築基準法、医療法等)について施設建設上の課題整理B敷地条件検討(防災対策、敷地面積、敷地形状、地盤高さ等)
【施設整備計画策定業務】
▽部門別基本計画=部門ごとに、運営方針(診療、患者サービス、効率化等)、業務内容、特徴、診療報酬上の条件、施設整備方針等、以下の項目について基本設計において必要となる情報を取りまとめ、併せて優先度を検討する。@部門別必要室、室数及び要件、特徴A部門目標、部門配置方針、他部門関連整理B大型医療機器種類、数量、必要機能C各部門面積(原則として主要室についても想定すること)D病棟構成(特殊病床含む)▽敷地条件の精査・基本配置条件の検討=外部動線、ブロックプラン、階構成、排水経路、ヘリ進入路等の基礎検討を行い、基本配置、敷地設定(面積、形状)について、建設にかかるコスト及び医療機能の両面での効率性も踏まえ精査。