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福島建設工業新聞社
2016/04/12

【福島】相馬福島道路桑折高架橋/上・下部工を集中発注

 東北地方整備局福島河川国道事務所は今年度、相馬福島道路・霊山〜福島間の長大橋・桑折高架橋(仮称、橋長1218b)の上・下部工を集中発注する。下部工7件は概算工事規模3億〜6億円で、このうち6件はC等級を対象とする「拡大C」での入札を予定している。上部工3件はWTO対象工事。東北新幹線、JR東北本線に近接する橋脚2基と線路上の鋼3径間連続箱桁架設工はJRに近く工事委託する。同橋の主要工事は一部上部工を除き、今年度内に全て発注となる見通しだ。
 桑折高架橋は、国道4号西側に設置する国道4号IC(仮称)から県道国見福島線、JR東北本線、東北新幹線を跨ぎ、東北自動車道・福島北JCT(仮称)付近までの19径間の鋼箱桁橋で、発注区分は〈左欄上図〉の通り。27年度に起点側の界地区(A1橋台、P1・2橋脚、4号ICランプ橋3基)、鉄道区間前後の東向田地区(P10〜12橋脚、P15橋脚)の下部工2件を発注している。
 今年度発注予定の下部工は@蒲田地区(P3ラーメン式橋脚)A赤坂地区(P4同)B新宿地区(P5同)C馬場地区(P6同、P7壁式橋脚)D稲山地区(P8同、P9同)E橋本(P16同、P17門型鋼製ラーメン式橋脚)F沢田地区(P18壁式橋脚、A2逆T式橋台)。鋼製橋脚のP17はアンカーフレーム設置までを施工する。
 入札は一般土木有資格者が対象で、地元企業の参加可能額を拡大する「B+C等級」「拡大C」を適用する。馬場地区がB・C等級で、残りが拡大C。全案件で「見積もり活用方式」「着工までの余裕期間設定」「復興JV参加」を試行する予定。馬場、稲山、沢田の3地区は第1四半期、蒲田、赤坂、橋本は第2四半期、新宿は第4四半期の開札を予定しており、一部工事は近く入札公告となる見通し。
 上部工はP3橋脚以降を@赤坂地区(P3〜P8間=5径間連続箱桁352b)A東向田地区(P8〜P12間=4径間連続箱桁280b、P12〜P15間=3径間連続箱桁205b)B橋本地区(P15〜A2間=4径間連続箱桁231b)の3工区に分けて発注する。各工区、製作・輸送・架設工が基本だが、東向田の線路上を高架するP12〜P15間の架設工はJR委託分となる。東向田はJR施工部のグレーチング床版の製作・輸送工、橋本地区は鋼製橋脚(P17)の製作・輸送・設置を含む。
 東向田、赤坂は概算工事規模20億円以上、橋本は10億〜20億円のWTO対象。東向田、橋本は第3四半期の入札を予定。赤坂は第4四半期で、余裕期間を設定し着工は29年度となる見込み。
 P12〜P15間は、新幹線線路上を跨ぎ十分に配慮した施工計画が求められることから、JRに設計等を委託していた。設計施工協議がまとまり、近く工事委託協定を結ぶ。施工対象は下部工(P13、14橋脚)と鋼3径間連続箱桁の架設工。工事は28・29年度に下部工、30年度に架設工が行われる見込み。
 A1橋台〜P3橋脚間の上部工を除き、同橋の主要工事は、今年度内に発注となる見通し。A1〜P3間は他工事の進捗等を踏まえながら発注時期を検討する。
 相馬福島道路・霊山〜福島間には今年度事業費に80億円が配分されている。現時点で、桑折高架橋以外では「上ノ台地区道路改良工事」の発注を予定。霊山ICタッチ部の切土工7万8000立方bなどで、概算規模3億〜6億円。拡大C対象で第1四半期入札。