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建通新聞社(中部)
2016/04/12

【岐阜】高山地方合同庁舎新設 上期中に基本設計選定手続き

 国土交通省中部地方整備局は、岐阜県高山市に新設する高山地方同合庁舎の敷地調査と基本設計に着手する。敷地調査は測量と地盤調査を一括した通常型指名競争入札で第2四半期、基本設計は公募型プロポーザル方式により第3四半期に委託先を決めることから、早ければ、敷地調査は第1四半期、基本設計は上期中に選定手続きに入る予定だ。今のところ2016年度に基本設計、17年度に実施設計を行い、18年度に着工し20年度の完成を想定しているが、基本・実施設計を年次割するかどうかは未定としている。16年度当初予算には、敷地調査費と設計費として合わせて4000万円を計上した。
 既存の高山法務総合庁舎や高山公共職業安定所、高山税務署などの老朽化に伴い、同市の市有地に施設を集約して合同庁舎を新設する。
 新たな庁舎を建設するのは高山市昭和町1の市有地。敷地面積は約4000平方b(さら地)で、市の資材置き場として使用している。建物規模は庁舎が鉄筋コンクリート造4階建て延べ5557平方b。車庫が鉄筋コンクリート造平屋建て261平方b。自転車置場が木造平屋建て63平方b。自転車置場は独立棟となるが、車庫については庁舎と合築する可能性もあり、設計の中で検討する考え。
 合同庁舎には、岐阜地方検察庁高山市部、岐阜地方法務局高山市部、高山税務署、高山公共職業安定所、自衛隊岐阜地方協力本部高山出張所の5官署が入居する。
 新庁舎を建設する高山市昭和町は、官公庁施設と商業施設を一体的に整備する「シビックコア地区(17・8f)」に指定されている。03年8月に高山市が策定した「高山市シビックコア地区整備計画」では、「新しいまちに伝統が息づく交流拠点づくり」をテーマに、「広域行政交流拠点」「観光交流拠点」「市民交流・生活支援拠点」の3拠点で構成する複合的な都市核の形成を構想している。同計画は公共建築協会(中央区新川)が策定した。
 また建設地は、高山市施行の「高山都市計画事業高山駅周辺土地区画整理事業」(昭和町1、2丁目・花岡町1丁目・花里町4・5・6丁目の一部、8・6f)エリア。都市計画道路、駅前広場などの公共施設の整備に併せて、商業・業務施設などの拠点、居住環境を整備し、飛騨地域における高次商業拠点を形成することを目指している。
 同区画整理事業には、都市計画道路の「花里本母線」「高山駅東口線」「西之一色花岡線」のほか、東西駅前広場、区画道路など公共施設の整備が盛り込まれている。
提供:建通新聞社