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北陸工業新聞社
2016/04/12

【富山】プロのマナーと自信身に付けて/職藝学院が第21回入学式挙行

 16年度専門学校職藝学院第21回入学式が10日、富山市東黒牧の同学院で挙行された。
 この日はまず、学院での学びの様子をスライドで紹介する「職藝の四季」を上映。新入生全員の名前を読み上げた後、秦正徳学院長が「入学許可」を宣言した。
 式辞で秦学院長は、「本学院では知識の暗記ではなく、物を相手に工夫する知恵を身に付けてほしい。自分が持つ才能を開花させることが目的であり、ごまかすことができない物が現れる。この手ごたえが楽しくもあり、苦しくもある」と話した上で、「自分の手で造った物を、目の当たりにする達成感は絶大。皆さんがこれから目指すプロフェッショナルな社会では、これまでに培った社会性の上に、マナーを身に付けなければならない。他者を認め競合する中で、自分を見失わない自信を身に付けることを期待する。何よりも自らの健康を大切にし、体と心を鍛え、力いっぱい学業に励んでほしい」と述べた。
 一方、稲葉實理事長は、「この学校の最大の強みは名人方に教えてもらい、実物で実習し、そのための基礎を勉強し身に付けること。本学院では不易流行・温故知新を大切な言葉としており、手仕事を大事にしている。開校から20年が経ち、卒業生は800人になった。日々の生活をたくましく、規則正しく頑張り、自身に挑戦してほしい」とあいさつした=写真。
 来賓を代表し、森井正秀富山市大山行政サービスセンター所長(市長代理)が、「伝統文化の継承者として、たくみの技術を習得するには、幾多の困難がある。先生、仲間とともにレジリエンスすなわち、しなやかで折れない強い心を鍛え上げ、志を胸に前進することを期待する」と祝辞を寄せた。
 新入生代表の環境職藝科の白川聖さん(18)、建築職藝科の山本将太さん(18)がそれぞれ誓いの言葉を読み上げた。
 今年度の入学者は建築職藝科19人、環境職藝科3人、建築職藝研究科5人の計27人。本科入学者の70%が18歳で、県内出身者と県外出身者は同数となっている。

hokuriku