愛媛県は、上島町の岩城島と生名島を結ぶ岩城橋建設(上島町)に伴い2016年度から本格的工事に入り、21年度完成を目指す。計画では16年度に橋梁本体工、取り付け道路工などへの着工を見込み、当初予算に8億1000万円を計上している。初弾工事は岩城島側の工事用道路を予定しているが、発注時期は用地取得の進捗状況次第となり流動的。用地買収は15年度から岩城島側で着手しており、16年度には生名島側の用地買収に着手する。
<岩城橋>
岩城橋建設事業の工区延長は約2`。概算事業費は約120億円。
岩城橋の概要は延長730b、主塔2基、橋脚4基の斜張橋。主塔間の延長は455b。上部工は3径間連続鋼・コンクリート混合斜張橋。設計は長大松山事務所(松山市)が担当した。
<岩城島側の取り付け道路>
岩城橋への取付道路は岩城島側が延長600b、うち140・5bが高架橋(幅員8・7b)となるほか460bは切・盛土工。
高架橋の概要はプレストレストコンクリート(PC)4径間連結コンポ橋延長140・5b(幅員8・7b)。下部工は逆T式橋台1基(深礎杭基礎、口径2000_4本)、張出式橋脚(直接基礎)3基。設計は大日本コンサルタント松山営業所(松山市)が担当した。
<生名島側の取り付け道路>
生名島側が延長700b、うち158・5bが高架橋(幅員8・7b)となり、540bが切・盛土工。
高架橋の概要はPCコンポ橋が2橋。延長38・5b、逆T式橋台1基(深礎杭基礎、口径2000_4本)とPC3径間連結コンポ橋が延長120b、逆T式橋台(直接基礎)2基、張出式橋脚(直接基礎)2基。設計は日本工営愛媛営業所(松山市)が担当した。
<上島架橋事業>
岩城橋は上島町内の岩城島・生名島・佐島・弓削島の4島を三つの斜張橋で結ぶ上島架橋事業の一環で、岩城橋は最後の橋梁。弓削島と佐島を結ぶ弓削大橋(延長567b)は1996年3月、佐島と生名島を結ぶ生名橋(延長515b)は11年2月に供用している。
<工事用道路>
工事用・管理用の道路は岩城島側が480b、生名島側が250b。設計は芙蓉コンサルタント(松山市)が担当した。
提供:建通新聞社