日本工業経済新聞社(埼玉)
2016/04/11
【埼玉】関東整備局、前倒し発注138件に
関東地方整備局は年間を通じて工事量を平準化する取り組みを進めている。2016年度契約分の一般土木工事のうち、前倒しで15年度末から発注手続きに入っていた件数は前年度の49件から大幅に増やし、138件となったことを明らかにした。技術調査課はこれらの案件が発注されたことで「4〜6月に動く工事量の確保につながる」としている。
これまで公共工事は、年度末に工期が集中して繁忙期となる一方、年度明けの4〜6月は閑散期という状態が続いてきた。国土交通省では、年間を通じて工事量の偏りをなくすことで、技能労働者の収入安定化と企業の経営環境改善につなげる方針を打ち出している。
なお8日に公表する4月期発注見通しにおける一般土木の工事件数は259件。前倒し分の138件と合わせると397件になり、15年度の341件を上回っている。