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日刊建設工業新聞
2016/04/08

【鳥取】16年度公共事業上期82%設定 国を2P上回る過去最高値設定

 2016年度予算の公共事業について平井伸治知事は7日、9月末(4月−9月上半期末)までの執行率82%を目指す考えを明らかにした。政府は停滞する景気の底上げとして、公共事業を中心に9月末までに8割の契約を済ませる方針。県の目標値は国を2ポイント上回る。
 定例会見で平井知事は「県独自に上積みし、公共投資の執行を県内経済に結び付ける」と強調し、過去に例がない高い目標を打ち出した。
 併せて、経済対策の15年度2月補正を現段階で85%執行していると説明。「5月中に100%執行することで切れ目ない対策を動かしていく」と述べた。
 また、年度後半の息切れが予想される中、平井知事は「国の状況を見て機動的に動きたい」とし、追加経済対策を視野に受け入れ準備する考えを示した。
 これを受け県土整備部は、7日までに予算規模が大きい道路関係事業を中心に前倒し執行を出先機関に指示した。今回の目標は過去最高の82%。県技術企画課では「計画性をもって取り組みたい」と話している。
 同課によると、15年度2月補正は31億4000万円で3月末までに26億6000万円を執行(85%)。当面は残り4億8000万円を5月中に発注を済ませ、その後16年度当初予算の執行を急ぐ。
 上半期の過去の実績は、15年度76・2%、14年度73・2%、13年度66・6%と推移。ここ近年は自然災害もなく70%を上回ったが、通常は60%台後半が一般的だ。
 県が上半期の目標値を掲げるのは、リーマン・ショック後の09年度以来7年ぶり。前回は8割の目標に対し83%を達成している。