日本工業経済新聞社(群馬)
2016/04/07
【群馬】中之条町がバイテック文化ホールを耐震と補修
中之条町は本年度からバイテック文化ホール(中之条町文化会館)の耐震補強と改修工事に着手する。営業しながら耐震補強と建物全体の改修を行うため、事業期間は2018年度までの3年間で工事を1〜3期に分けて行う方針。総事業費は概算で4億円程度を見込む。当初予算に文化会館耐震補強事業費1億7733万6000円を計上し、そのうち1億7344万8000円を工事費に充てる。
バイテック文化ホールは1970年に開館。RC造の2階建て(一部3階)、延べ床面は4379uとなっている。
昨年度に実施設計を亦野建築設計事務所(前橋市)に委託していて、5月下旬に完了する見込み。現段階の工事計画では、耐震工事で煙突や高架水槽の撤去、吊り天井の部材の交換、館内の耐震補強を行う。改修工事では、老朽化が進み雨漏りなどしていることから、外壁の補修や塗り替え、屋上の防水工事、大会議室床面の改修を行う。耐震工事に伴い一部でレイアウト変更も検討している。
本年度は、煙突と屋上に設置している高架水槽を撤去する。煙突は旧式のボイラーにつながっていたもので、現在は使用していない。高架水槽は埋設タイプに更新し、埋設場所は建物の裏側となる見込みだ。
外壁は全面的にクラックの補修と塗り直しを行う。現状と同じ白色系で約4600uを塗装する。屋上の防水工事は防水シートの貼り替えを約3100uで行う。
町は7月からの着工を目指しており、6月の町議会へ工事請負契約の締結議案を上程することになりそう。
工事は一括発注ではなく分離発注になる可能性が高そうだ。
そのほかの工事計画は、17年度に大ホールの吊り天井に使っている金属部材の交換。18年度に館内耐震補強工事として軽量ブロック壁から軽量鉄骨壁への変更、大会議室床面の高さ調節やタイルの貼り替え、レイアウト変更を行う予定となっている。