荒尾市の水道事業を包括受託したあらおウォーターサービス(小暮敏志社長)は5日、荒尾市企業局で官民一体となったPPP方式の業務開始式を行った。山下慶一郎荒尾市長ら関係者約30人が出席。水道事業において全国でも先駆けとなる門出を祝った。
あらおウォーターサービスは、東京本社のメタウォーターを代表企業とする特別目的会社。改正PFI法の「民間事業者による提案制度」に基づき昨年12月、水道分野について業務委託契約を締結している。荒尾市管工事協同組合ら5者が出資し、協力企業として三和建設、中央設備工業、広瀬商会、岩北設備工業、黒崎商会、カナガワの地元企業6者が名を連ねている。
開始式では、小暮社長が「企業局と我々のノウハウや情報を連携することで、効率的な水道事業が展開できる」と業務開始の意義を強調。山下市長は「水道事業の安定経営へのサポート体制が確立した。他の模範となるよう努力しよう」と呼びかけた。
メタウォーター広報IR部では「会社として利益を出すばかりでなく、継続的な事業運営を確保するように努めたい」と話している。
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西日本建設新聞社