徳島県警察本部は1日、「徳島東警察署庁舎整備事業PFIアドバイザリー業務」の委託先をプロポーザル方式で決めるため、PFIアドバイザリー業務の実績がある県登録の測量・建設コンサルタント業者に対して公募を開始した。4月15日まで参加表明書を受け付けている。
県下最大の警察署である徳島東警察署の庁舎を新たに整備するに当たり、県警察本部では、これまでの調査・検討などで民間資金・活力を導入するPFI事業で進める方針を打ち出しており、まず2016年度から2カ年で進めるPFIアドバイザリー事業の事業者を選定する。
参加表明の受付後は、5月9日までに技術提案書の提出を求める。選定委員会によるヒアリングなどの選考を経て、同月中旬には事業者を特定し速やかに契約手続きを行い、実施方針の早期策定着手を目指す。順調なら年内に実施方針を公表、PFI特定事業の選定を受けて、17年度に事業者の決定と事業契約を行い、整備に着手する計画。整備スケジュールではPFI事業者による18年度の設計着手を予定している。
建設地は徳島市徳島町1ノ5の徳島地方裁判所跡地約4000平方b。基本プランによれば、新施設は、津波などの災害に備えた構造で、来庁者の利便性を考慮したバリアフリー化などを施し、捜査本部室や証拠品倉庫、取調室の充実や職場環境を改善するため、延べ床面積9000平方b前後に増床する。このほか自走式立体駐車場の整備、ホバリングスペースの設置、Sランクの環境性能(CASBEE)なども見込まれている。
基本構想の策定やPFI導入可能性調査は八千代エンジニヤリング徳島事務所(徳島市)が担当した。
提供:建通新聞社