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建通新聞社
2016/04/05

【大阪】近畿地整 16年度予算総額9776億

国土交通省近畿地方整備局の2016年度予算がまとまった。予算総額は9775億8600万円(前年度比2・9%減)。このうち直轄事業費は2989億7400万円(同5・8%減)を配分し、国道2号大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北〜駒栄)、国道483号豊岡道路、淀川高規格堤防整備事業などに新規着手する計画だ。
 大阪湾岸道路西伸部と豊岡道路には、それぞれ1億円を投入。測量・設計や地質調査(ボーリング)など各種調査を実施する。西伸部では別途、コスト縮減について検討する。
 淀川高規格堤防整備事業は、酉島地区に10億円、生江地区に7億円を投入し、地盤改良工事を行う。
 このほかの新規事業では、国道169号の伯母峰峠道路と奥瀞道路(V期)を直轄権限代行により事業化。各5000万円を配分し、測量などの調査を進める。日野川水防災・湿地創出事業(九頭竜川水系九頭竜川)には約13億円を配分。河道掘削などで流下能力の向上に取り組む。
 水害・土砂災害対策は、特定緊急砂防事業に約98億円を投じ、奈良県と和歌山県内の河道閉塞(へいそく)箇所(赤谷、長殿、栗平、北股、熊野)の工事などを継続。熊野川の激甚災害対策には42億円、由良川の治水対策には70億円を充てる。
 営繕関係では福井地方合同庁舎の長寿命化に着手する。事業費は1億5600万円を充て、外壁や建具の改修、空調設備の更新を行う。工事は建築、空調ともに第1四半期に発注する。
 国営公園の整備には61億円を配分。飛鳥・平城宮跡歴史公園は17年度開園に向け、平城宮跡展示館の建築工事、展示施設の製作・設置を予定(38億円)。明石海峡公園は神戸地区を5月に開園した後、未開園区域の敷地造成、園路整備を行う(14億円)。淀川河川公園は背割堤地区サービスセンターの建築を進める(9億円)。
 港湾関連では阪神港の大水深コンテナターミナルなどの整備に285億円を投入する。

提供:建通新聞社