名張市は、三重国体などで、ホッケー競技の会場として使用する市民陸上競技場について2016年度に大規模改修工事を行う。4月以降に設計を委託し、7月ごろまでに設計を終える計画。8月以降の工事発注が見込まれる。工事契約は市議会承認案件となる予定で、10月ごろからの工事着手を目指す。当初予算には4億3000万円を計上した。
ホッケー会場は、市内に2カ所設置する計画で、1カ所を市民陸上競技場のフィールドに配置する。コート面積は91・4b×55bで、周辺5b程度のスペースを確保する。現状のフィールド表面は土砂となっていることから、人工芝を張る計画。具体的には、インフィールドの中で、北側の走り高跳びなどのエリア(設置位置は現在検討中)を除いた区域を対象に、ロングパイル人工芝を張る。施工面積は9125平方b。
走路レーンは、ゴムチップ・ウレタン舗装で通常部の厚みは13_、スタート部は18_を予定。トラック外周部は人工芝を張り、さらに外側のエリアにアスコン舗装を施す。現在、国旗掲揚塔側にある走り幅跳びなどのエリアをスタンド側に移設し、ゴムチップ・ウレタン舗装を施す。西側からの階段出入り口部にフェンス(高さ2b)を設置する。このほか、身障者用駐車場11台分を設置する。
現在の市民陸上競技場は、敷地が2万2260平方b。施設内容はフィールドが1万平方b。トラックは1周400b、8レーン。観客収容人員800人(メーンスタンド)。1979年度建設。市では、陸上競技場の第4種公認の申請を工事と並行して行い、17年4月の供用開始時に全天候型の公認陸上競技場として使用できるよう準備を進める。21年開催の三重国体、20年開催のプレ国体で競技会場として使用する計画。
二つ目のホッケー会場は、県立名張桔梗丘高校(桔梗が丘7ノ1)の跡地を想定して検討している。3月市議会の質疑でも取り上げられ、市としては、県が跡地利用を考えることが前提とし、市として教育施設の利用と併せて、国体競技会場としても活用を検討しており、16年度に具体的な跡地活用策をまとめて県に示していくものとしている。
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建通新聞社