県県土整備部は2016年度の主要施策概要をまとめた。同部の一般会計当初予算は対前年度当初比3・4%増の1161億3612万円となった。県予算全体の6・8%を占める。特別会計は、流域下水道事業が同0・3%減の366億9608万円、港湾整備事業が同4・4%増の17億691万円、土地区画整理事業が同10・1%増の135億8051万円。
一般会計の投資的経費は前年度当初比3・7%増の887億7865万円。うち普通建設事業費は同4・6%増の703億115万円。同事業費の内訳は、補助事業が同8・0%増の486億6437万円、単独事業が同2・4%減の216億3678万円。
一般会計の各課別予算額は、@県土整備政策課116億6889万円(対前年度当初比0・8%増)A技術管理課7147万円(2・7%減)B建設・不動産業課9423万円(3・8%減)C用地課13億5516万円(35・1%増)D道路計画課156億5015万円(3・4%減)E道路整備課276億6725万円(11・2%増)F道路環境課192億1577万円(2・6%増)G河川整備課175億8402万円(11・0%増)H河川環境課32億6915万円(24・4%増)I港湾課33億8909万円(6・1%減)J営繕課1240万円(横ばい)K施設改修課959万円(0・2%減)L都市計画課1億1582万円(212・1%増)M市街地整備課31億1405万円(34・4%減)N公園緑地課31億434万円(21・1%増)O下水道課33億3441万円(1・1%減)P建築指導課2億1770万円(21・4%減)Q住宅課59億3629万円(6・7%減)など。
本年度は、総合計画「新輝け!ちば元気プラン」の実施計画の最終年度となり、同プランに掲げた3つの基本目標のうち、「安全で豊かなくらしの実現」と「経済の活性化と交流基盤の強化」の2つの基本目標のもとに各種事業を位置付け、「くらし満足度日本一」の実現に向けた取り組みを進める。
「安全で豊かなくらしの実現」では、災害時の道路ネットワークを確保するため、高規格幹線道路の充実・強化を図るとともに、緊急輸送道路などの改築、橋りょうの耐震補強や道路法面の防災対策を行う。また、建築物・宅地の地震対策の推進として庁舎・学校・文化施設等の耐震化を推進するほか、交通安全県ちばの確立を目指して、交通危険箇所の現地調査や合同点検などを生かし、歩道整備や見やすい標識の設置など道路環境の整備・改善を進める。また、流域下水道終末処理場や工業用水道・上水道浄水場から発生する汚泥を固形燃料や培養土、セメント原料等として再資源化し、資源循環型社会の構築をめざす。
「経済の活性化と交流基盤の整備」では、県内外と成田空港のスムーズな人・物の流れの強化、さらには全国や県内各地との交流や連携を目指し、圏央道、東京外かく環状道路(外環道)、北千葉道路などの高規格幹線道路の整備を促進するほか、国道及び県道のバイパス・現道拡幅、観光地へのアクセスを強化する道路の整備を推進。大型船舶に対応した岸壁の整備、緑地プロムナード・旅客船埠頭の整備などにより、活力ある県土づくりを進める。また、交通遮断時間の多い踏切除去、追加インターチェンジの整備、道路・河川・港湾(海岸)施設、県立都市公園施設、流域下水道施設、県営住宅の長寿命化など、既存施設の維持管理と長寿命化を推進する。