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建通新聞社(神奈川)
2016/04/04

【神奈川】神奈川県環境農政局 16年度の県営漁港整備に約15億円 小田原漁港人工リーフ整備など

  神奈川県環境農政局は、三崎漁港と小田原漁港を対象とする2016年度の県営漁港整備事業費として、14億8789万円を当初予算に計上。小田原漁港人工リーフ整備工などの工事を実施。三崎漁港では、津波に強い漁港を目指し、外郭施設機能保全設計などを行う。
 小田原漁港(小田原市早川)の整備では、県西地域の水産物の生産の流通の拠点としての発展を目指す。漁獲物の高付加価値化のための蓄養水面、生産流通加工施設や、都市住民との交流を図る直販施設などを整備。地震などの災害時の機能強化を図っている。これまでに耐震強化岸壁などが完成。駐車場、畜養施設用地、加工場用地、1号臨港道路などの整備を進めている。
 また、小田原漁港海岸の整備では、小田原市内の早川から山王川河口付近までの約2・5`の海岸(小田原漁港海岸)で、海岸保全施設の整備や維持管理を行っている。1989年度から環境整備事業に着手し、突堤や人工リーフなどの海岸保全施設の整備を行うとともに、養浜などを行っているところ。
 一方、三崎漁港では、水産物流通基盤整備、供給基盤機能保全、防災対策支援などの各種整備を実施中。陸揚岸壁などの耐震化、液状化対策、城ケ島大橋の整備、異常気象監視・防災情報伝達施設の設置などを進めているところ。
 外郭施設機能保全設計は、耐震や耐津波に対し粘り強い構造にするための対策案を策定する。漁港の外かく施設(西口)について、軽微な工夫で耐津波力が最大限発揮されることを目標に検討する。
 16年度の工事・委託の対象箇所は次の通り。
■小田原漁港
◇工事
 ▽臨海道路関連施設整備工▽漁港施設維持補修工▽準備岸壁機能強化工▽東側漁港施設用地整備工▽臨海道路機能保全工▽1号多目的広場整備工(以上、小田原市早川)
 ▽漁港海岸維持補修工▽海岸保全施設老朽化調査▽人工リーフ整備工(以上、小田原漁港海岸)
◇委託
 ▽漁港海岸深浅・汀線測量調査(小田原漁港海岸)
■三崎漁港(三浦市三崎)
◇工事
 ▽城ケ島放置艇収容施設整備工▽城ケ島大橋道路他舗装工真▽城ケ島大橋機能保全工▽漁港施設維持補修工▽二町谷南1号護岸機能強化工▽通り矢マイナス5b岸壁機能強化工
◇委託
 ▽西浜2号−3号岸壁設計▽外郭施設機能保全設計
 提供:建通新聞社