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建設新聞社(長崎)
2016/04/01

【佐賀】脊振町複合施設 基本構想案を協議

神埼市脊振町複合施設建設検討委
 総事業費 約10億

 神埼市脊振町複合施設建設検討委員会(委員長・長尾哲男西九州大学リハビリテーション学部教授)は24日、2回目の会合を神埼市役所で開き、基本構想案について協議した。市は、2015年度内に基本構想をまとめ、16年度に基本計画を策定、17年度に基本設計、実施設計を行い、18年度半ばに建設工事に着手し19年度末の複合施設完成を計画している。神埼市脊振町複合施設建設検討委員会の様子
 市は老朽化やバリアフリー化への未対応などの課題がある脊振地区の公共施設▽市役所脊振庁舎▽脊振公民館▽脊振診療所▽脊振2000年館(市立図書館脊振分館)―の課題解決に向け、複合施設を建設する方向で検討を進めている。合併特例事業債、過疎対策事業債の活用期限である20年度までの事業完了を目指し、検討委員会を設置して基本構想について協議を進めている。
 基本構想案によると、複合施設建設の基本理念には市民サービスの向上に繋がる、町の拠点となる施設など5つを掲げ、市民の憩いの場、交流の場の創出となる施設を目指すとしている。
 複合施設の位置については地方自治法の規定などから脊振町の中心地である広滝地区の▽脊振庁舎周辺▽高齢者福祉センター北側周辺(農地)―の2カ所を候補地として選定。利便性、経済性、実現性など7つの評価項目ごとに4段階で総合判定をした結果、脊振庁舎周辺を第一候補地として挙げている。今後、議会や市民、有識者の意見を踏まえ、基本計画策定段階までに決定するとしている。
 規模については、総務省の基準や近隣市町の事例などをもとに算定。鉄筋コンクリート造3―4階建て、延べ床面積2100平方bから2600平方bを想定。概算事業費は約10億円を見込んでいる。内訳は本体建設費6億―8億円(建築・電気・設備工事)。外構工事費0・5億円。車庫・倉庫0・1億円。解体費(支所庁舎など4施設)0・7億円。概算事業費には、測量設計・施工管理、備品購入費、電算経費、防災行政無線移設費などは試算が困難なため含んでいない。
 建設手法についてはPFI方式などを検討したが、速やかに建設事業を進めることができる、従来型の「直接建設方式」を採用する。
 スケジュールは、現庁舎等の解体工事を含め20年度までに完了する計画。15年度内に基本構想をまとめ、16年度に基本計画を策定。17年度に基本設計、同年度後半から実施設計を進め、18年度半ばに建設工事に着手し、19年度末に複合施設を竣工させる。20年度は現庁舎などの解体を行う。
 この日の会合では、行政機能や医療機能を複合する施設のイメージが湧かないといった意見があり、市は岡山県新見市哲西町の「きらめき広場・哲西」の事例を紹介した。
ksrogo