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建通新聞社(中部)
2016/04/08

【三重】一般廃棄物処理基本計画中間案にパブコメ 伊賀市

 伊賀市は、「一般廃棄物処理基本計画」の中間案を作成した。現行の基本計画に続いて、2016年度から10年間を計画期間とするもので、ごみ処理や生活排水処理に関する取り組みとして汚泥再生処理センター整備などを盛り込んだ。15日までパブリックコメントを行い意見を求める。
 ごみ処理については、25年度の数値目標として1人当たりのごみ排出量を3%減、事業系ごみ排出量を14%減、資源化率を48%増、年間最終処分量を12%減とした。主な取り組みとして、ごみの減量のために、資源物の相互利用や資源化ルートの構築など、新たな行政施策として、伊賀北部地域の可燃ごみ処理の一時的な民間委託などを挙げた。
 生活排水処理については、同市の生活排水処理率が13年度実績で66・5%となっており、全国平均の83・9%、三重県平均の76・2%と比べて低い水準で推移していることから、25年度の数値目標として74・2%を掲げ、生活排水処理基本計画に沿って、公共下水道などの整備、汚泥再生処理センター整備などの推進を挙げた。
 具体的には、生活排水処理施設整備計画区域として、上野地区(上野)では、公共下水道事業による処理を行い、整備面積1146f、計画人口2万5691人とする。事業期間は17〜53年度。事業費は288億0950万円。新居三田地区(上野)では、公共下水道事業による処理を行い、計画面積257f、計画人口2990人とする。事業期間は23〜34年度。事業費は52億1280万円。佐那具地区(上野)では、公共下水道事業による処理を行い、計画面積202f、計画人口1598人とする。事業期間は36〜42年度。事業費は21億0790万円。桐ケ丘地区(青山)では、特定環境保全公共下水道事業による処理を行い、計画面積84f。計画人口3689人とする。事業期間は17〜22年度。事業費は20億0005万円。山田南地区(大山田)では、農業集落排水事業による処理を行い、計画面積34f、計画人口422人とする。事業期間は15〜19年度。事業費は15億6100万円。
 し尿処理施設整備では、現在の伊賀市浄化センターの老朽化などに対応して、青山地区も含めた市全域のし尿などを合わせて処理する新たな施設として「汚泥再生処理センター」を整備する。今後、伊賀市生活排水処理施設整備計画(アクションプログラム)との整合性を図りながら、事業を決定していくものとしている。
 同事業について市では15年度に基本設計、生活環境影響調査を進めている。計画では、現在のし尿処理施設「伊賀市浄化センター」(長田字二又瀬4617ノ3)敷地内の管理棟隣接地のロータリー、駐車場を建設予定地とし、日量166`gの処理能力の処理場を建設する。資源化施設として、リン回収設備を整備する。汚泥処理方法として、場外への搬出を想定している。