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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/03/30

【山梨】リニア駅周辺に観光交流施設など想定

 県は、リニア環境未来都市の検討内容(素案)を28日に開催した検討委員会に示した。素案では、駅周辺に観光・交流施設や公園、駐車場、産業施設などを、駅近郊にはリニア通勤者の住宅や進出企業、商業施設などを配置するとしている。

 機能ごとの整備内容は次のとおり。
 【観光・交流機能】
 県内の観光やイベントなどの総合案内コーナー、景観などを紹介するギャラリー、各種予約コーナー、ワインなどのショップ、眺望展望デッキ、レストラン・カフェ、イベントホールなど。配置については、施設が建ち並ぶ「一体配置」と分散して配置する「分散配置」の両案を提示した。
 【憩い・交流機能】
 緑化や調整池などを活用した水辺などにより、緑と水と太陽を満喫できる空間など、交流・憩い・リフレッシュ、安心の場となる公園施設。
 【交通結節機能】
 スマートICとリニア駅の直結を活かし、駅北側にパーク&ライド駐車場や駅前広場などを、駅南側は公共交通の駅前広場を配置。電気自動車や燃料電気自動車などの充電スタンド・燃料ステーションなども整備する。
 【産業振興機能】
 起業を誘導するインキュベーションセンターや研究センターなどを整備。情報発信を行うイベント広場などを整備する。駅近郊に集積を促進する分野としては、健康長寿、燃料電池、リニア・超電導、IoT、自動運転。これらの関連企業や団体のオフィス、生産拠点、研究センター、研修センターなどを想定する。
 【リニア駅近郊】
 駅から4q低痔の範囲を想定。県産材を活用した住居が整備され、リニア通勤者などの移住・定住が進み、地域資源を活かしたエネルギーの最適利用や情報通信基盤の整備を図る。本県のものづくり産業の集積を活かした未来のものづくりをリードする拠点を形成するなど、山梨らしさを魅力として発信する場所を目指す。
 想定する施設は、リニア通勤者の住宅や進出企業の施設、各種サービスを提供する業務施設や商業施設、リニアを活用した交流施設などで、地域特性を生かしながら立地を誘発する。