建通新聞社(神奈川)
2016/03/30
【神奈川】神奈川県 「かながわのみちづくり計画」改定 新東名海老名南JCT以東 具体化を望む
神奈川県は30日付で、道路行政の両輪となる道路整備計画と道路維持管理管理計画を総合的に定めている「かながわのみちづくり計画」を改定した。「構想段階にあり計画の具体化を図る時期にきている」と判断する自動車専用道路を「計画の具体化が望まれる自動車専用道路」として明記し、新東名高速道路の海老名南ジャンクション(JCT)以東など、4路線を示した。また、計画の熟度を高めていくべき重要な箇所における道路を、「将来に向けて検討が必要な道路」とし、ツインシティへのアクセス強化道路などを盛り込んだ。
計画期間は、2016年度から25年度までの10カ年。計画の構成は、従来の「道路整備計画」と「道路維持管理計画」に、既存の道路の機能を強化する「道路活用計画」を加えた三つの計画で構成。20年の東京五輪の開催に向けた重点的取り組みとしてインターチェンジ(IC)、観光地などにアクセスする道路の整備を計画に反映させた。
「計画の具体化が望まれる自動車専用道路」とされたのは、▽新東名高速道路の海老名南JCT以東▽横浜環状道路西側区間▽川崎縦貫道路U期▽第三京浜道路(東京外かく環状道路との接続)。
「将来に向けて検討が必要な道路」として、地域のまちづくりや、今後事業化する自動車専用道路の整備などに合わせて計画の熟度を高めていくべきとされたのは次の通り。
■三浦半島地域圏
▽国道16号の渋滞緩和に資する道路−国道357号の延伸等
■県央地域圏
▽森の里ICから清川村方面へのアクセスを強化する道路▽厚木駅周辺B開発事業に合わせた道路−河原口中新田線、東京沼津線▽市街地の環状機能を強化する道路−座間荻野線▽海老名駅周辺の渋滞緩和に資する道路−下今泉門沢橋線
■湘南地域圏
▽ツインシティへのアクセスを強化する道路−石田小稲葉線、東浅間大島線、伊勢原と大神を結ぶ道路▽厚木秦野道路渋沢ICへのアクセスを強化する道路−渋沢小原線▽秦野中井ICへのアクセスを強化する道路−県道62号(平塚秦野)からアクセスする道路、県道77号(平塚松田)からアクセスする道路▽国道1号の渋滞緩和に資する道路−新国道線▽大山と秦野を結ぶ観光交流の促進に資する道路−県道701号(大山秦野)▽湘南地域における東西方向の連携強化に資する道路−湘南新道の延伸
■県西地域圏
▽秦野中井ICへのアクセスを強化する道路−県道62号(平塚秦野)からアクセスする道路、県道77号(平塚松田)からアクセスする道路▽小田原湯河原間のネットワークを強化する道路−穴部国府津線の延伸・国道135号(石橋)、広域農道小田原湯河原線・西湘バイパスの延伸
提供:建通新聞社