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北陸工業新聞社
2016/03/30

【福井】新焼却施設整備へ計画策定/概算150億、新年度に検討委/福井市/最終処分場で可能性調査も

 福井市は16年度当初予算で、「ごみ処理施設整備事業」として、1200万円を新規計上した。老朽化が進むクリーンセンターの今後のあり方を検討するとともに、最終処分場についても市内に整備可能かどうか探る方針だ。
 まずクリーンセンター関連では、新ごみ処理施設整備検討委員会を設置し、新年度中に建設候補地を決定したい考え。新ごみ処理施設整備計画策定業務、循環型社会形成推進地域計画策定業務も新年度に発注予定で、17年度以降にはPFI導入の可能性も検討する。
 3月議会の一般質問では建設費の概算について、「150億円を見込んでいる。焼却規模を1日あたり300トンと想定し、他市の実績から単価を1トンあたり5000万円と設定して算出した」と答弁した。
 一方、最終処分に関しては独自の施設を有しておらず、県外の民間処分場で対応しているのが現状。市は議会答弁などで「災害時におけるごみ処理対策の観点からも市域内に必要」との認識を示しており、新年度は、市内に設置できるかどうかを判断するための可能性調査を委託する。
 クリーンセンターの後継炉と最終処分場については、14年度から28年度までを対象とする「資源物及び廃棄物(ごみ)処理基本計画」に登載。
 後継炉は▽規模=300〜350トン/日▽形式=焼却炉または溶融炉▽運営方法=PFIまたは委託方式▽余熱等利用=発電、余熱活用施設|などの仕様が原則で、20年度から21年度の事業者選定、26年度本稼動のスケジュールを提示。
 最終処分場の主な仕様は、▽埋立て容量=15〜20年分▽処理方式=管理型▽運営方法=PFIまたは直営|とし、具体的な整備年度には触れず、用地取得から2年目に事業者を選定し、5年目には受入れを開始するとしていた。

hokuriku